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  研究テーマ4についてはここに書き込め

01: 名前:白砂 青松投稿日:2002/12/24(火) 08:04
 7七桂戦法の研究テーマ テーマ4
http://www.hakusa.net/shogi/77kei/kadai/index.htm#tema04
 についてのご意見などを募集します。

 いい手があったら書いて下さい。お願いします。

02: 名前:アルテマ投稿日:2004/06/01(火) 18:09
こんにちは。アルテマといいます。お初ですが、早速質問を。
△5四角に7八金 7六角 6八飛以下が研究のテーマですが、後手は▲6六歩に6四歩と受けるべきではと思います。
後手は角の働きが格段に落ちますし、筋違い角の利きのおかげで先手は▲6五歩とは行きにくくなっています。
しかしすぐに6四歩とついては6三に角を打たれるため、▲6八飛に△6二銀、5二金右、6二飛等が考えられます。
ところが△6二銀は以下▲6六歩 6四歩に▲5五角 が厳しい手となります。△3三銀は6四角で次の7四歩が受けづらく、△6三銀も▲6五歩 同歩 同桂でつぶれそうです。
そこで△6二飛はさておき△5二金右ですが、これなら前述の変化の▲6五歩 同歩 同桂では潰れないため▲6六歩に△6四歩と受けられそうです。
…そして質問なのですが、ここから先手はどう指していくのでしょうか?
例えば▲4八玉 3三銀 3八銀 4二玉 3九玉 3二玉 2八玉と無難に玉を囲い合った後、後手の6二飛〜8二銀〜7四歩〜7三銀〜角引き〜75歩や6二銀〜6三銀〜7二飛などが▲6六飛〜6七銀とできないため受けにくく感じます。
先手はもっと早く桂を捌きに動くべきでしょうか?それとも左銀活用に行くべきでしょうか?ご教示願います。

03: 名前:白砂 青松投稿日:2004/06/04(金) 08:23
 返事が遅れてすいません。

 この局面のことですよね?

後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀 ・v玉v金 ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・v金 ・ ・v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・v角 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 金 飛 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ 銀 ・ 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=12 △6四歩 まで

 このあと、先手がどういう方針で指していくべきか。

 無難に玉を固めていくような展開では、確かに桂頭の弱点をモロに衝かれそうです。玉を固めて▲6九飛から▲6八銀・▲6七銀という構想もないではないんですが、やはり苦しいでしょう。
 △7四歩と突いてくれれば、ほとんど全てのタイミングで▲6五歩△同歩▲4六角という筋が炸裂するんでいいんですが、じっと待たれると難しいです。

 ではどうするか?
 早めに▲6九飛から▲6八銀・▲6七銀として角に働きかけるのがいいのではないかと思います。具体的には、▲4八玉△3三銀にすぐ▲6九飛です。

 △4二玉なら▲6八銀とします。
 以下、△3二玉ならいきなり▲6五歩△同歩▲6七銀△9四角▲9六歩。角を僻地へ追いやって先手が指しやすいです。
 △7四歩も▲6五歩△同歩(△7五歩は▲9六歩で後手が困る)▲6七銀△9四角(△7五歩でも)▲4六角で先手がいい。
 △5四角でも、▲3八玉(忘れると△2七角成でアッ! と言います(笑))で次に▲6五歩△同歩▲6七銀からガンガン行けそう。角を僻地へ追いやることはできませんでしたが、角を目標にはできそうです。

 △5四角▲3八玉△7四歩の変化は、かなり難物でした。
 次の△7五歩からの桂頭攻めを防げないんですね。
 攻め合うよりないんですが、▲6五歩△同歩▲4六角△9二飛の攻めは、今までより銀の出が遅いので、▲6八銀に△6六歩とされてしまいます。かといって▲6八銀で▲6五桂と跳ねてみても△6二銀と落ち着かれて届きません。
 しかし。
 ▲6五桂ではなく、▲6五飛とズバっと行く手がありました。

 △同角▲同桂に△6三金は、▲6四歩△6二金▲6三角△7二銀▲7四角成で捌けた形。次に▲7三歩から清算して▲6五桂という形になれば、そのまま寄せ切れそうです。
 また、△6三金ではなく△6二銀には▲6四角打というなんとも豪快な手がありこれも捌け形。どちらの変化でも、3八玉vs居玉という玉形の差がそのまま優劣を分けそうです。

 ▲6五飛に△同角以外の手があるかどうかですが、なんでも▲6六飛と引いておけば、先手の飛角はのびのびしているので指せそうです。6三に駒が上がると▲6四歩が先手になります。

 ついでに言うと、先手の角の利きを通しておきたいので、なにかの時に▲3六歩と突いておきたい気がします。飛車がいない場合は△3六同角でタダですが、それでも角の利きを通しておけるメリットの方が大きそうです。

04: 名前:アルテマ投稿日:2004/06/05(土) 19:10
私も左銀を動かすのが本筋だと考えました。そうすると後手も角を引かざるを得ないでしょう。
従って▲4八玉△3三銀▲6九飛には△4四歩となると思います。早めに△7四歩とつくと▲6四角が厳しいので、後手もまだ動かずに△4四歩以下は6八銀 3二角 6七銀 6二飛が第一感なのですが、ここから先手の指し手がまた難しく感じました。
後手の△8二銀〜7三銀〜7四歩〜7五歩はどうやって食い止めればよいでしょうか?たとえばここから囲ったならば▲3八玉 4二玉 2八玉 3一玉 3八銀 2二玉 1六歩 1四歩あたりが予想されるでしょうが、次の手に困りました。
5筋位取りも効果が薄いし、4筋を攻めるには飛車が使いにくい。8筋から行こうとしても▲8九飛 8二銀 8六歩 7四歩 8五歩 7三銀ではやはり△7五歩が気になります。
玉を囲う前にどうにかして先手は仕掛けられるでしょうか?

05: 名前:アルテマ投稿日:2004/06/05(土) 22:40
連続ですが補足させていただきます。
8筋に回る変化では△7三銀に8六飛と浮けました。以下は7五歩のあとは後手の狙い△9四歩〜9五歩〜9六歩〜9八歩を受けつつ持久戦ですね。▲8八金とせねばならないかもしれません。
私はこのあとどこからさばけば良いか思い浮かんでないのですが・・・。
後手急戦も考えてみました。▲6九飛に△5四角 3八玉 6二飛以下ですが、▲6八銀に7四歩です。ここで▲4六角には8二銀で受けられそうなので、▲6七銀に7五歩 6五歩 同歩 5六銀・・・と思いましたが6六歩とされては辛いと気が付きました。
これしきの急戦を受けられないようではまずいのですが、何か案はないでしょうか。捌ければ後手は居玉なので良さそうなのですが。

06: 名前:白砂 青松投稿日:2004/06/09(水) 22:54
 毎度毎度遅くなって申し訳ありません。

 まず、>>4の質問から。

後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀 ・v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v飛v金 ・v角 ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・v銀v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩 ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 金 ・ ・ 玉 ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ 飛 ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=8 △6二飛 まで

 ここでどう指すか? ですが、普通に▲5六銀で十分ではないでしょうか。
 △8二銀のような手なら▲6五歩△同歩▲同銀で簡単に有利になりますし、△7四歩でも▲6五歩△同歩▲同銀とできます。そこで△7五歩が怖いようですが、強く▲6四銀として先手十分でしょう。△7六歩には▲6三歩△7二飛▲6五桂があります。△7七歩成とできない点に注目して下さい。後手の居玉をしっかりとがめた格好です。

 というわけで、>>4は先手がよくなると思います。

 次に>>5ですが、△7五歩に、▲6五歩△同歩▲5六銀ではなく、▲6五歩△同歩▲4六角△8二銀▲5六銀という手があると思います。

後手の持駒:歩歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v玉v金 ・v桂v香|一
| ・v銀 ・v飛v金 ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩 ・ ・v歩v歩v銀v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v角 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ 銀 角 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 金 ・ ・ ・ 玉 ・ ・|八
| 香 ・ ・ 飛 ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=15 ▲5六銀 まで

 ここで△6六歩と△7六歩という2つの手があります。

 △6六歩は、▲6五銀△4五角▲5六歩とします。
 ここで△4二玉などとしていると▲6六飛で先手がよくなりますから、△7六歩か△7三桂くらいでしょう。
 △7六歩は▲同銀△5六角▲6八金と耐える展開。ただ、先手は次に▲6五銀から▲6四銀、▲6五桂と攻めのルートができているので気楽。
 △7三桂は▲6四銀△5六角▲6八金△7六歩▲7三銀成△同銀▲同角成△7七歩成▲5七金で先手有利。この変化も玉形の差が生きます。

 △7六歩には▲6五桂と跳ねます。
 △6四歩以外には指し手が難しいところです。例えば△4二玉は▲5三桂成△同玉▲6二飛成△同玉▲8二角成で先手必勝です。

 ここで一発▲6三歩と打つ手があります。
 ・△同角は▲6四角△8五角▲5五銀で後手は動きが難しい。
 ・△同飛は▲5五銀△4五角▲6四銀△同飛▲同角△7八角成▲5三桂不成が詰めろで先手勝ち。
 ・△同金は▲6四角と出て、
  ・△同金は▲5三桂成△6五歩(△6三歩は▲6五歩)▲5四成桂△同金▲6三歩。
  ・△4四銀は▲8二角成△同飛▲6四歩△6二金▲7一銀△7二飛▲6二銀成△同飛▲6三金。
 いずれも玉形が違うので、攻め倒して先手よしでしょう。

 というわけで、>>5の変化も先手がよくなると思います。

07: 名前:アルテマ投稿日:2004/06/11(金) 19:48
なるほど、毎度詳しい解説ありがとうございます。後手が△4四歩としても最速で左銀を繰り出せば後手の右銀の応援は間に合いそうもありませんね。
また、急戦の変化で△7五歩以下の解説をくださいましたが、9筋の突き合いがなかった場合後手の△7四歩の瞬間に▲9五角があったようです。
飛車を取られては後手陣は壊滅でしょう。ということは後気になる変化は▲5二金右や▲3三銀、あるいは両方共に省略しての急戦でしょうか。
具体的には6筋を突き合う前の▲5二金右の代わりに▲6二飛、ということです。こうなると先手も玉を囲ってはいられなさそうな気がします。
▲6二飛 6六歩 6四歩 6九飛 5四角 3八銀(2八角・銀を消して3八金?)8二銀 6八銀 7四歩 6七銀 7五歩(3三銀、7三銀は無理そうか?)くらいが予想さるところです。
▲5五角が見えるので何とかなりそうと感じているのですが…この変化いかがでしょうか?

08: 名前:白砂 青松投稿日:2004/06/13(日) 16:52
 お待たせしました。

 △6二飛の変化について、例のページの盤で再現できます。見てみて下さい。
 簡単に言うと、やっぱ今までの攻め方では負けます。
 多少強引ですが、▲5六歩から角をいじめるのがいいみたいです。

09: 名前:アルテマ投稿日:2004/06/15(火) 19:24
分かり易くまとめてくださってありがとうございます。
そしてそのアップローダーでの11手目▲5六歩ですが、ここで後手が△4四歩と突いて角を後手左翼に引くととどうなるかが気になりました。
▲5五歩 3二角 として▲6九飛から左銀を動かそうとしても桂頭攻めに速度負けしてしまいそうです。こうなったらどうすべきですか?
畳み掛けるような質問で申し訳ありません。

10: 名前:白砂 青松投稿日:2004/06/18(金) 21:53
 △3二角の変化には触れてませんでしたね。失礼しました。

 ▲5五歩△3二角には、▲3六角とします。桂取りです。
 これに対し△7二金と受けるのは、▲6五歩で困ります。△同歩▲同桂の時、7二金が浮いているので飛車が走れません。
 ということで△7一金と受けることになりますが、そこで▲5八飛と回ります。次になんでも▲5四歩から戦いに持ち込もうという手ですが、後手は防ぐことができません。
 唯一心配なのはその瞬間の△3五歩ですが、構わず▲5四歩として先手が十分のようです。△3六歩には▲5三歩成として最低飛角交換にはなりますし、後手玉の真上から攻めているのも大きいです。

 ではなんでこんなに返事が遅くなったかと言うと……。

 10手目の△8二銀が甘いのではないか……? ということに思い至ったからです。
 先に△5二金右とでも備えておいて、そのあと△8二銀から△7四歩を狙う。今度は金が5二に上がっているので、▲3六角は△6三金でなんでもありません。一応▲6三同角成△同飛▲7二金で駒得はできそうですが、さすがにそんな手ではねぇ……(笑)。

 10手目△5二金右の対策ですが、いろいろ考えた結果、こっちも▲5六角と筋違い角を打ってしまえ! ということになりました。
 △8二銀▲3四角は必然です。
 ここで△7四歩とする手には、▲6五歩△同歩▲5六角として、次に▲6五角からの大決戦を狙います。
 それ以外、例えば△4二玉などという手には、▲5六角と引いておいて△7四歩を突かせない+8二銀をクギづけにします。これはこのあと玉を囲う展開になりますが、7七桂戦法得意の展開でしょう。

 となると実は10手目は△5二金右ではなく△4四歩か……という話にもなってきます。
 同じように▲5六角△8二銀▲3四角なら△4五歩としようという手です。これは後手が有利でしょう。
 これには、慌てずに▲4六歩と対抗しておいて、▲3六角と▲5六角の狙いを残しておけば先手が十分のようです。

 いろいろ変化はあるのですが、こんな感じで。
 あとで盤面、定跡ファイルを更新しておきます。

11: 名前:アルテマ投稿日:2004/06/19(土) 13:05
▲3六角とは巧打ですね。中央で捌ければ先手優勢でしょう。後手を8二銀−7一金の形に出来ればすでに作戦がちと思います。
相筋違い角は前々から考えていました。▲5六角なんですけれども、次の8二銀は必然ではないと思います。7二銀、又は8二飛あたりではないでしょうか。
例えば8二飛以下3四角なら6二銀 5六角 4二玉 6五歩 同歩 同角 同角 同飛・・・?そして後手は又5四角?それとも3二玉から桂頭狙い?・・・と漠然としてしまい、
一応先手は軽い形で、駒損は回復したので不満はなく、一局かなと思っていました。
さらに又考えたのは△5二金右で7二金です。6八飛 6二飛 6六歩 6四歩 4八玉 7二金ということですね。5四角はぎりぎりまで保留すべきかと思いましたがあまり関係ないですかね・・・。
後手がなんだか先手陣と似通っていますが、いまだに6九飛は間に合わず意外と強敵でした・・・。取りあえず3八玉 5四角としてみて6九飛、5六角、5六歩以下同じように進めると
不利になってしまいました。まさかここまで研究してくる5四角使いは居ないだろうと思いますが、次の手はどうしたらよいでしょうか?

12: 名前:アルテマ投稿日:2004/06/19(土) 23:16
さらに考えると、先手6八飛に先に5四角と引く変化もありました。3八銀しかないですが、こうなると先手の玉は4八までしか移動できないことになります。
・・・先手の選択肢を奪うという意味と後手玉を近づけるという点で、後手としてはこちらのほうがよいのではないでしょうか?

13: 名前:アルテマ投稿日:2004/06/20(日) 02:16
3連続投稿してしまって本当に申し訳ないのですが・・・。質問を追加したくおもいます。
まず▲5六歩に4四歩でなく7四歩の変化なのですが、以下5五歩 4五角 6七金 7五歩 7八銀に7二飛はありませんか?
以下4六歩 6三角 6五歩ならば7六歩が利きます。6四歩 7四角 2八玉 7七歩成り 同金 6二歩は桂損で簡単でないと思います。
また▲5六歩 4四歩 5五歩 3二角 3六角 7一金 5八飛 3五歩 5四歩 3六歩 5三歩成り 3七歩成り 同玉 7二飛 5四歩とありますが、ここは7六角と打たれて以下5九飛 4九飛成り 同飛 5八金は後手有利そうです。よって7六角には4八玉ですが、5八角成り 同玉の局面は難解に思います。
しかし5四歩のところで4三とならば角損を取り戻し先手させるため、後手の7二飛では7六角とし、以下6二と 同玉 4八玉 5八角成り 同金の局面は一応はさせそうですが、難しいのではと思います。ということは3七同玉では同桂かという考えが浮かびますが、3六歩 6二と 同玉の局面は先ほどよりも桂損確定で悪く思います。
5二金右に5六角 8二飛 3四角 6二銀 5六角 4二玉 6五歩 同歩 同角 同角と書きましたが、ここでは7二角とされそうです。仕掛けが早すぎるのかもしれませんが、これも先手有利とは断言しがたい気がしてきました。
さらに一番初めに返って、5四角打ち 7八金 7六角 6六歩 5四角 6五歩 7二飛 5六歩の変化も掘り下げてみました。以下7四歩 5五歩 4五角 4六歩 5六角 5八金右 3五歩なら1六角 4二玉 5七金でよいのですが、3五歩でなく7五歩 5七金 7八角成り 同飛 7六歩 6八銀 7七歩成り 同銀 8五桂は先手辛いです。
一応5六歩 7四歩に 4六歩 4四歩 5五角 8二銀 4四角 5二飛 6七金の展開は互角・・・でしょうが、乱戦過ぎて指す気になれません。
6五歩の位取りはやはり無理があると感じました。
また変化をたどると実は3八玉より3八銀のほうが勝るのではという気もしてきました。例えば一番初めに書いた5六歩以下の変化では5五歩 4五角に4六歩と突けるため明らかに得となっています。
3八銀の是非はいかがでしょうか。量が多く煩雑ですいませんです。

14: 名前:白砂 青松投稿日:2004/06/26(土) 16:36
 お待たせしました(笑)。
 とはいっても、完全に回答できる……という状態ではありません。後述しますが、頭の痛い変化もあるもので。

 というわけで、回答できる部分だけお答えします。
 それ以外は後ほど、ということにして下さい。

■▲5六角型での△8二飛という手

 これに関しては、アルテマさんご指摘の手順通りに、普通に▲6五歩から攻めて先手十分だと思います。
 ただし、△6三銀に▲6五歩とするのが肝心。これを怠ると飛車がいじめられてしまいます。▲6五歩という手だけ覚えておけば問題ないでしょう。
 あと、△7二角という手がすぐ上にありますが、これは誤記でしょうか?

■▲5六歩△7四歩の変化

 ▲5五歩△4五角▲6七金△7五歩▲7八銀△7二飛▲4六歩△6三角▲6五歩△7六歩▲6四歩△7四角▲2八玉△7七歩成▲同金△6二歩の変化ですね。
 これは実は研究していた変化で、ただ実は△6二歩ではなく、△7三銀とする変化を追っていました。

 △6二歩の場合、以下▲4七銀△7三銀▲7五歩と角を追って先手十分でしょう。△5二角▲5六金△4二玉▲6六銀……といった感じです。
 △4二玉で△8四銀は▲5四歩△同歩▲5三歩△8五角▲8六歩。

 白砂が研究していた△7三銀には、▲5七金として、
 △6二飛は▲3六角。
 △6五桂は▲6三歩成△5七桂成▲7二と△同金▲6一飛打△4二玉▲4一飛成△同角▲6一飛成。
 でどちらも先手優勢、というものでした。

■△7六角、もしくは△7六角打という手

 全く読んでいませんでした。▲5四歩では先手まずいですね。
 訂正します。

 代わりの手として、
1.▲4三と
  △6一玉▲3二と△同飛▲2八玉でやや先手指しよいか。
  このあと△7六角は▲5四角△同角(△5八角成は▲同金)▲同飛△7六角▲4三角。

2.▲6三と
  △5四歩▲7二と△同金▲6八銀△6九角▲6七銀△5八角成▲同銀は先手指しよいか。

 が考えられます。

 また、△7二飛では△7六角▲6二と△同玉▲4八玉△5八角成▲同金ということですが、この局面そのものが先手がいいように見えます。次に▲5四角という狙いがありますので。先手も不気味ですが、後手はそれ以上に怖いでしょう。


 以上が回答できる分です。

 △6二飛−△7二金という形については、まだ打開策がありません。
 同じ形を作って、桂頭に傷がある分先手まずい……という後手の思惑から抜け出せそうにありません。
 いろいろと考えてはいるのですが、ひょっとすると「対抗策なし」かもしれません。
 この変化についてはもう少し考えてみます。

 また、▲3八銀の是非に突いても微妙なところです。
 なにぶん将棋が急戦なので、「形」で判断すると危険なんですね。具体的な手順で考えるよりない。なんで、なんとなく形で3八銀、または3八玉とは言えない状態です。
 感触としては、4筋を突く変化が多くなりそうなので、コビンが開かない3八銀型の方がいいように思えます。

15: 名前:アルテマ投稿日:2004/06/26(土) 23:37
回答ありがとうございます。
△7二角というのは、仕掛けている場面が6二銀型であるためです。上の手順では6三銀とは上がっていないと思うのですが・・・?恐らく角が7二又は3二に引く前は6三銀は決めてこないでしょう。
初めは6五歩から角を交換すれば軽くて捌き易いなと思ったのですが、先手の角は7八金型故に左翼には引きづらいため、後手は角交換を避け5筋位取りなどで先手角の圧迫を狙ってくるのが一番困ると思いましたのでこの角交換拒否の順を想定しました。
しかし角交換が拒否された場合の以降の変化は膨大なため、ここで打ち切っていたわけです。6九飛から銀を繰り出すのが本筋と思いますが、6七銀〜5六銀と出て行くと角を追われたときにどうなるかが焦点となると思われます。

△6二歩以下の変化で▲4七銀、、5六金のところがちょっとよくわからないのですが・・・。右銀は3九、左金は7七にいるのでは?また7三銀ならば6三歩成りでよいのではないでしょうか?
後手は8二銀、7四角、7二飛、6一金、先手は6八飛、7七金、7八銀、6八飛、5五歩、6四歩、4六歩、2八玉、4九金、3九銀の形の局面ではないのですか?こちらの錯覚ならばすいません・・・。

次、5四歩のところでと金を動かして角さえ取れば先手優勢ですね、後手はかなり怖いです。8二銀、7一金の形も最悪なのでよくみればこれは先手がよさそうでしたね。

後手は5五歩以下の変化のとき、3六角に6三に駒をあがって受けなければなりませんが、その駒が銀では7二銀とあがったときに8二角と打つことができます。さらに7三に駒を利かせておかないと9五角打ちの準王手飛車があるため7四歩をつけません。
ということは7二金とされたらどうなるのか・・・?と思ったわけです。形に無理がないため、後手の選択肢に7三桂も入ってきます。先手は玉を囲うのをやめ、5四角には3八銀として手を稼いでも何とかならないかと考えているのですが・・・。
ただ居玉・3八銀型は7七桂を狙われたときの当たりも、5筋を突いた後の傷も、4八玉と上がったときの2八角うちなども出てきますのでただ単に捌けば勝ちとはならなくなりそうなのが痛いところです・・・。

16: 名前:白砂 青松投稿日:2004/06/27(日) 11:24
 すいません。
 いくつかこちらにミスがあったので、改めて図面をつけて。

 まず、△7二角とか▲6五歩の周辺ですが、これは、左図から△8二飛として、▲3四角△6二銀▲5六角△4二玉▲6五歩△同歩▲同角△同角▲同飛(右図)、となったあと、△5四角▲7五飛△6三銀▲6五歩という変化を指したものでした。
>そして後手は又5四角?それとも3二玉から桂頭狙い?・・・
 に対応したつもりでした。

後手の持駒:歩           後手の持駒:角歩歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1    9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+   +---------------------------+
|v香v桂v銀 ・v玉v金 ・v桂v香|一  |v香v桂 ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v飛v金 ・ ・v銀 ・|二  | ・v飛 ・v銀v金v玉 ・v銀 ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三  |v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩v角 ・v歩 ・ ・|四  | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五  | ・ ・ ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 歩 角 ・ ・ ・ ・|六  | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七  | 歩 歩 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 金 飛 ・ ・ 玉 ・ ・|八  | ・ ・ 金 ・ ・ ・ 玉 ・ ・|八
| 香 ・ 銀 ・ ・ 金 銀 桂 香|九  | 香 ・ 銀 ・ ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+   +---------------------------+
先手の持駒:なし          先手の持駒:角歩歩
手数=17 ▲5六角打 まで     手数=27 ▲6五同飛 まで

 次に▲4七銀▲5六金ですが、これは左図から△7二飛とした変化です。右図の▲7七同銀を▲同金とまず誤記。続いて、▲3八銀を▲4七銀と誤記してしまいました。正しい手順は、△6二歩▲3八銀△7三銀▲7五歩△5二角▲5六金△4二玉▲6六銀、です。

後手の持駒:歩           後手の持駒:桂歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1    9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+   +---------------------------+
|v香v桂 ・v金v玉v金 ・v桂v香|一  |v香v桂 ・v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・v銀 ・v飛 ・ ・ ・v銀 ・|二  | ・v銀v飛 ・ ・ ・ ・v銀 ・|二
|v歩v歩 ・ ・v歩v歩 ・v歩v歩|三  |v歩v歩 ・ ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四  | ・ ・v角 歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・v歩 ・ 歩v角 ・ ・ ・|五  | ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六  | ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 金 ・ 歩 歩 歩 歩|七  | 歩 歩 銀 金 ・ ・ 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 銀 飛 ・ ・ 玉 ・ ・|八  | ・ ・ ・ 飛 ・ ・ ・ 玉 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 銀 桂 香|九  | 香 ・ ・ ・ ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+   +---------------------------+
先手の持駒:角           先手の持駒:角歩歩
手数=23 ▲7八銀 まで      手数=33 ▲7七同銀 まで

 4七の角成を受けるので……と考えていて、4七と書いちゃったんでしょうか(泣)。

 以上、訂正版でした。すんません。

17: 名前:白砂 青松投稿日:2004/07/06(火) 20:57
 ついに月が変わってしまいました(笑)。

 現在もまだ研究中なんですが、今考えているのは、△5四角に▲7八銀とする手です。
 △5四角▲7八銀△7六角▲6八飛という形ですね。
 なにがいいって、この形だと、▲5八金▲6七金という手順で、▲6九飛という手を指さずに7六の角を圧迫できるんです。
 細かい手順は今詰めているところですが、感触はよさそうです。

 考えてみれば、△5四角と打たれた時点で定形の7七桂戦法ではなくなっているので、7八金という形にこだわる必要はないんですね。
 また、いろいろ判ったら書きます。

18: 名前:アルテマ投稿日:2004/07/08(木) 13:13
なるほど、7八金で変化するのですね。盲点でした。7八銀は対筋違い角にはちょっと形が悪そう(8七の地点が開くため銀が動けない)だったのですが、6五で角の利きを止めに行く方針けばよいと。
実は7八金の変化で後手3三銀〜4四銀などもどうしようかと考えていたのですが、7八銀とすれば金の応援が間に合いそうです。
ということは考えられる進行は▲7八銀以下今までどおりなら7六角 6八飛 6二飛 6六歩 6四歩 5二金左 5四角(?) 3八銀 7二金(?)6七金(?)7四歩 5六金 7三桂・・・。
これはどうか?ちょっと面白くなさそうです。6七金のところ5六歩でしょうか。先手後手どちらも最善ではなさそうなのでご指摘をお願いします・・・。

19: 名前:白砂 青松投稿日:2004/07/23(金) 21:35
またまた途中経過ですが。

ちょっと上の棋譜がうまく判りませんが、
▲7八銀△7六角▲6八飛△6二飛▲6六歩△6四歩▲4八玉△7二金▲5八金左△5四角▲3八玉△7四歩といった感じの進行を考えてました。
△7四歩のところ△4二玉と日和っているようだと、▲6七金△3三銀▲6五歩△同歩▲5六金で早くも先手ペースです。この、突き捨ててから▲5六金という手は頻出手筋です。

後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀 ・v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v金v飛 ・ ・ ・v銀 ・|二
|v歩v歩 ・ ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩v歩v角 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 銀 飛 金 ・ 玉 ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=18 △7四歩 まで

ここで▲6五歩△同歩▲5五角△7三桂▲6五桂△同角▲6三歩△同金▲6五飛△同桂▲9一角成という攻めが利けば面白いんですが、△7九飛と下ろされると少し先手が苦しいように思います。
まぁ、こんな冒険をしなくても、▲6七金とするくらいでいいでしょう。
△7五歩に▲6五歩△同歩▲5六金と例の手で攻め、△7三桂▲5五金△7六歩▲5四歩△同歩▲5三角△7七歩成▲6二角成△同銀▲7七銀と進めます。
次の狙いは▲7四歩で、桂がいなくなれば先手の飛車も捌けます。

しかし、ここで後手は△4四角がうまい手です。
▲8六銀と逃げるのは、△9九角成▲8一飛△4二玉▲9一飛成△6六香。
▲6六歩は△7一金か、△6六同歩▲同銀△7一金。
どちらにしても、難しいところです。

この辺りは「〜にて一局」という感じてしょうか(笑)。

あとは、従来の△5二金右などの展開でどうなるか……といったところでしょうか。

20: 名前:アルテマ投稿日:2004/07/24(土) 19:48
ちょっと棋譜がおかしかったですかね、すいません。
△5四角のタイミングを考えていたのですが、もしいきなり5四角の基本図から7八銀 7六角 6八飛 のときに5四角 3八銀 3三銀 6六歩 2四歩となると近日「5手目▲7七桂に変えて▲6八飛はだめ?」で語られていた形とほぼ同じですよね・・・。
これで先手がいけなかったらいままでのことがちょっと悲しいことになってしまい・・・。3八銀でなく3八金では急戦のときに大捌きにいけなくなりますし・・・悩んでしまいました。7八金と7八銀の違いが影響してこないものでしょうか?さらにこのままでは5四角に7八金は完全消滅ということに・・・う〜ん。

上の図の最終手7四歩以下の乱戦は難解で一局だと感じます。また7四歩でなく6三金はありませんか?あくまで先手に追従という形で。
次に6七金ならば4四歩 5六金 3二角 6五歩 同歩 同金に6四歩か5四金か・・・。5六金で先に6五歩といっても同歩 5六金には6四金がぴったりなのですが、ここもし7四歩型なら9五角があることも補足しておきます。
収まってはやや不満なので、現在は4八玉〜3八玉の代わりに3八銀とするのを検討中です。

一応7八金型とは違うかもしれないので他の変化も触ってみました。△5四角打ち 7八銀 7六角 6八飛 5四角 3八銀 3三銀 6六歩に7二飛とくるのは6五歩 7四歩 6六飛 6七銀みたいなかんじでよい・・・ですよね。
8筋狙いもあるありそうです。△5四角打ち 7八銀 7六角 6八飛 8四歩 6六歩 8五歩 に5八金左でしょうか?しかし8六歩 同歩 同飛は困りますね・・・。5二金右から8六歩 同歩 8七歩なんてのもありますか。
8四歩に8六歩とうけるのは9四歩〜9五歩〜9六歩〜9八歩が間に合いそうでこわいところです。これにはどうしましょう?

・・・とまた支離滅裂な文になってしまいましたが(汗)、いかがでしょうか?

21: 名前:白砂 青松投稿日:2004/07/30(金) 22:14
 前段の部分、相振り風に来られる変化はまずいかもしれませんね。この点は注意しないとまずそうです。
 逆に、△6三金はそんなに怖くないのではないかと考えます。▲5五金と出る手がありますので。
 それと、端攻めについても、さすがにそこは方向が違いすぎるので、全部無視して角をいじめればよくなりそうです。△5四角と引き上げて△6四歩と突いて(でないと▲6五歩で端攻めできない)さらに端に3手はさすがに……。

 で、今考えている形です。
 7八銀型の進化系で、△5四角に▲7八銀△7六角▲6六歩△5四角(解説の都合上とりあえず)▲5六歩とします。

後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v角 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 ・ ・ 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 銀 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=11 ▲5六歩 まで

 狙いを説明するために△3三銀と緩手を指させると(笑)、▲6五歩△7二飛▲4六歩(角詰めろ)△4四歩▲5五歩△4三角▲5八飛△7四歩▲5六飛△7五歩▲6七銀となります。この形を組むのが狙いで、7八銀型を最大限に生かしてます。これなら1歩損は気にならないでしょう。

後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩 ・v歩v歩v角v銀v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・v歩 歩 歩 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ 飛 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 銀 ・ ・ 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=23 ▲6七銀 まで

 というわけで、後手は△3三銀のところで△7二飛と急戦に来るわけですが、じっくり▲4六歩と突いてどうか?
 △4四歩は▲6五歩とできそうです。△7四歩には▲5五角△7三桂▲4四角△5二飛▲5五歩△4三角▲6八飛(▲5八飛)がありそうですし。
 かといって△7六角とするのは、▲6五歩△7四歩▲6八飛△7五歩▲6四歩△同歩▲同飛と軽く捌く手がありそうです。
 △5二金右は▲6六飛△3三銀(▲5五角の防ぎ)▲3八銀(△2七角成の予防)△6二銀(△7七歩成▲同銀△同飛成▲9五角の予防)▲4八金(△4九角成の防ぎ)△9四角▲9六歩といった感じでどうか? というところです。△4九角成▲同玉△7六歩は▲6五桂△7七歩成▲7三歩△同桂▲7七銀でしのいでいるようないないような……(笑)。現在はこのあたりの変化を掘り下げているところです。

 これが決定版になれば嬉しいんですが……。

22: 名前:アルテマ投稿日:2004/08/03(火) 22:29
△6三金は確かにだいじょうぶそうですね。収まってしまって不満、などと考えていましたが▲6五歩とおさえ角を追えている形なので下手に乱戦になるよりずっと良さそうです。
上記の▲6七金〜▲5六金乱戦の順は確かに難解ですが、後手が好き好んではいる変化ではないように感じますので、後手は例の相振りの変化に入れるほうが得策のようです。さらにその相振りの変化ですが、その掲示板にあった実践例は極端としても先手は受けにくい形です。非常手段に▲3六角と合わせるなんてのはありますが、ちょっと・・・。これはこれで未だ課題で検討中です。
補足となりますが、8筋を突く変化では△5四角と引いていては間に合わないでしょう。私が考えていたのは△5四角▲7八銀△7六角▲6八飛△8四歩に▲8六歩と受け、以下△9四歩▲6六歩△9五歩▲6五歩△9六歩となると次▲6六飛でも△4九角成り〜△9七歩なりで、▲同歩でも△9八歩で破られる、というものでした。▲6五歩〜6六飛を▲5八金右〜▲6七金としても同じような変化となります。矢張り△8四歩に▲8六歩と受けるのが悪手なのでしょうか・・・?

△7六角に▲6六歩は有力そうですね。これでよく出来れば上記の変化は避けられて簡単になり喜ぶべきことなのですが。
その進化型ですが、途中やや気になった点がありました。上の図▲5六歩までのところで次に△6四歩とされるとどうかというものです。▲5五歩には角を右翼に引かれます。何が気になるかというと、飛車を簡単には振れない(泣)という事態に陥ってしまいそうで・・・。
先に▲6五歩を突くべきか?しかし個人的には以下△6二飛▲5六歩△6四歩▲同歩△同飛とむりやり角を右翼に引かれてしまうのも気になるところです。どうにかなりませんかね?
上の二番目の図▲6七銀まで、ですが、持久戦になると▲6七銀の釘付けと後手の角のどちらが負担になるかの勝負になります。平凡に考えると△7四飛▲4八玉(▲9六角△7三飛▲8五桂△7二飛▲9三桂不成り△同香▲6三角成り△6五角は自信なし)△7二金▲3八玉△6二銀▲6六飛(△6四歩の防ぎ)△3五歩(△3四角を見る)▲2八玉△4二玉・・・みたいな展開ですかね。互角の戦いに思えますが、7七桂戦法らしい軽い形になるので満足か?この変化はのぞむところ、といったところでしょうか。
次の段の△5二金右は・・・というところですが、これは△4四歩に代えて、ということですか?それとも▲5八

23: 名前:アルテマ投稿日:2004/08/07(土) 00:14
あれ、途中で切れてますね・・・。申し訳ないです。

▲5八飛の次の手ということでしょうか?
少しよくわからなかったので補足をお願いします。

・・・と書いたつもりでした。
書き込みすぎですかね(汗

24: 名前:白砂 青松投稿日:2004/08/08(日) 11:05
この掲示板は確か5000バイトだか10000バイトだかまでは大丈夫のはずですので、書き込みすぎということはないと思います。もっと長文の投稿もいっぱいありますしね(笑)。

忙しいんで一つだけ。
△5二金右は、△7六角以下の変化の話です。
棋譜だけ書くと、△7六角▲6五歩△7四歩▲6八飛△7五歩▲6四歩△同歩▲同飛△5二金右▲6六飛△3三銀▲3八銀△6二銀▲4八金△9四角▲9六歩、となります。
その後の「△4九角成▲同玉△7六歩は▲6五桂△7七歩成▲7三歩△同桂▲7七銀でしのいで……」とつながりませんが、ここの部分はなんかの勘違いです。忘れて下さい(笑)。

25: 名前:白砂 青松投稿日:2004/08/13(金) 10:15
またまた訂正です。

>その後の「△4九角成▲同玉△7六歩は▲6五桂△7七歩成▲7三歩△同桂▲7七銀でしのいで……」とつながりませんが、

という部分ですが、これは、

>△7六角▲6五歩△7四歩▲6八飛△7五歩▲6四歩△同歩▲同飛△5二金右▲6六飛△3三銀

の、△3三銀のところで、△4九角成▲同玉△7六歩と強襲をかける手は、という意味でした。

26: 名前:dais投稿日:2004/09/16(木) 18:46
こんにちは。初めまして。早速質問ですが、
いきなりの△5四角には、6六歩 7六角 6五桂 6二銀 5五角 3三銀
7八飛 8七角成7三桂不成。これで有利だと思います。

27: 名前:白砂 青松投稿日:2004/09/18(土) 09:23
 はじめまして。白砂です。

 鋭い指摘で、慌てて調べました(笑)。

 指摘の順で▲7三桂不成となった局面では先手が有利だと思います。また、△6二銀で△6二金と鬼殺し流に受けても、7一の銀が浮くため▲7八飛という手が厳しくなりそうです。
 しかし、△6二銀で△4二玉とするとどうでしょうか?

後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・v玉 ・v銀 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ 桂 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・v角 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 ・ 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=10 △4二玉 まで

 例えば本譜のように進めると、▲5五角△3三銀▲7八飛△8七角成▲7三桂成△同桂となります。ここで、

・▲7三同角成は△6七桂と打ち、
 ・▲4八玉は△7七歩▲6八飛△7九桂成▲同金△7八銀
 ・▲5八玉は△7七歩▲8八飛(▲6八飛は上とほぼ同じ)△6九馬▲同玉△7九桂成▲同玉△8七銀
・▲7三同飛成は△6七桂▲5八玉△7九桂成▲同金△6四銀▲6三龍△5五銀▲6一龍△7二飛▲同龍△同銀

 といった感じになります。
 8七に馬がいる形で△6七桂と打たれると、▲4八玉と形よく逃げられない(△6九馬という手が生じる)というのが意外と痛いです。
 ▲7三同飛成の変化も意外と難しく、△7二同銀に▲7五飛と両取りに打ったりできるんですが、それでも少し不利だと思います。一例を挙げると、▲7五飛に△7三角▲6五桂△6四銀▲7三飛成△同銀上▲7七金(馬を殺す)△同馬▲同歩△6五銀▲同歩△7八歩。後手の攻めが少し早そうです。

 実は昔、△4二玉に単に▲5五角△3三銀▲7三桂成△同桂▲同角成、という変化は考えたことがあるんです。
 ただ、それは直後に△6七桂と打たれる手が厳しくて、▲4八玉△7九桂成▲同金△6七角成という展開は、飛車の形がひどすぎます。これは飛車が働かないからダメ、と思って捨てたんですね。
 今回ご指摘の▲7八飛でその懸念は解消されたんですが、それでも少し苦しいように思います。

 こういう感じの変化で先手が優勢になるんであれば、シンプルでいいんですけどね……。
 白砂ももう少し研究してみます。

28: 名前:バハリュウ投稿日:2005/02/22(火) 17:25
初めまして、最近77桂馬戦法を使わせて頂いてます。

えーと、まず最初の角交換ありますよね?
これって、76歩、34歩、22角成りではなく、22角成らずなら
相手がちょっと混乱して時間使うんじゃないでしょうか?w
っていうのは冗談です。すみません^^;

22同銀、77桂馬、54角、66歩、76角、78金、に54角と戻ります。
ここで、65歩とつかないで88銀(ものすごいきかされですが^^;)に
72飛車なら67金、74歩、65桂馬、62銀、55角でどうですか?
74歩の前に、82銀とされると、ちょっとよくわからないですが、
56金から角を追い払えそうですし、7筋に飛車を回せるのでなんとかなるかも^^;
22銀に、8筋から来る84歩には、86歩と受けといて、その後67金以下
角を追っていきます。(その後はよくわからない^^;)
84歩、86歩、72飛車には83角があります。が、その後は乱戦ですが^^;
ちょっと微妙ですが、どうでしょうか?^^;

29: 名前:白砂 青松投稿日:2005/02/24(木) 21:42
 遅れて申し訳ありません。いろいろ調べていました。

 簡単に言ってしまうと、▲8八銀として8七の地点を受けることにより7八金を自由にして、その金で角を圧迫しよう……という意味合いの手だと思います。

 確かに▲5五角まで進めば先手有利ですが、両取りの▲5五角が見えている局面ですから、なにはともあれ後手は△3三銀と指すと思います。
 手順を整理しますと、▲8八銀△3三銀▲6七金△7二飛▲5六金△4四歩といった感じです。
 △3三銀△4四歩とここまで備えられてしまうと後手の角は安心ですし、▲5六金と上がってしまいますとあとで△7六角という逆モーションの手が非常に受けづらくなります。

 そこで考えたのが、▲8八銀△3三銀▲6七金△7二飛に▲5六歩とする手です。
 △7四歩といつものように桂頭を攻める手には、▲4六歩(角詰めろ)△4四歩▲5五歩△3二角▲5八飛と振る手があります。

後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v飛 ・ ・ ・v角 ・ ・|二
|v歩v歩 ・v歩v歩 ・v銀v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 金 ・ ・ 歩 歩 歩|七
| ・ 銀 ・ ・ 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=21 ▲5八飛 まで

 ここで△7五歩なら、▲6五角と合わせれば先手十分でしょう。
 △6五同角は▲同桂△6二銀に▲5三桂成△同銀▲5四歩と強襲をかける手がありますし、△7六歩にも▲3二角成△同金▲6五桂とすれば似たような展開になります。

 よって△6二銀と自重しますが、▲6五歩△7五歩▲5六飛と美形が築けました。

後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v飛v銀 ・ ・v角 ・ ・|二
|v歩v歩 ・v歩v歩 ・v銀v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・v歩 歩 歩 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ 飛 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 金 ・ ・ 歩 歩 歩|七
| ・ 銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角
手数=25 ▲5六飛 まで

 この展開は先手がいいでしょう。
 この辺りの変化は、>>21にあるものと似ています。見比べていただけると嬉しいです。

 ただ、この▲8八銀から▲6七金が素晴らしいのは、>>21の変化△6四歩に対抗できることなんですね。
 ▲6七金に△6四歩だと、▲5六金△6二銀▲5五金△7六角▲6五歩といきなり行けるんですね。以下△同歩▲同金△6七歩は▲2八飛と逃げておいてなんでもありません。

 ▲8八銀から▲6七金はかなり優秀だと思います。
 ……強いて言えば、形が悪いかな(笑)

30: 名前:バハリュウ投稿日:2005/02/25(金) 15:14
ご解答ありがとうございますm(_ _)m
なるほど、中飛車の浮き飛車で良いんですね^^;
全然見当違いの読みをして、56金から55金と角を取りに行く変化ばかり考えてました。
最終の形は、銀がやばいですが、その分桂馬が働いてるのでよさそうですね。
相手の角も苦しいですし。

ありがとうございましたm(_ _)m

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