メンチンの待ちが難しいのですが。どうすればいいのですか?(jhbさん) |
……という熱い期待を受けて出てきたデミさんのメンチン講座。「私の戦術(これ、「わたせん」とか言うとみんなに怒られるんだろうな、きっと(笑))」最強の講座の始まりです。
このHPでは極めて異例の部類に属するんですが、でっかい文字いっぱいで、ノンストップでお送りします。
それではどうぞっ!!!
メンチンになると待ちが複雑になることもありますが、慣れればある程度はこなせます。
基本的に、暗刻には待ちのスジの数を増やす役割、順子には待ちを横に延ばす役割があります。
(1) 単騎待ち
これに暗刻をくっつけると
(2) まち
つまりのスジとは違うのスジが加わる
順子をくっつけてみると
(3) まち
を横に延ばしてスジであるが加わった。
ここからは応用です。
(2)のに更に暗刻をくっつけ
(4) まち
ともとも違うスジの牌が加わった。
(3)のに更に順子をくっつけ
(5) 待ち
更にのスジであるが加わる。
観察すると、順子をくっつけても同じスジの牌が加わるだけ、暗刻をくっつければ違うスジの牌が加わるだけということがわかります。
これはどの本にも書いてないと思います。
更に発展させてみます。
(3)のに暗刻をくっつけて
(6) まち
やはり暗刻は別のスジを足す作用があります。
(2)のに順子をくっつけて
(7)
もとの47のスジが伸びてが加わりました。更にのスジも伸びてが付いています。
これがわかればしめたものです。あとは同じパターンで例えば、
まち に暗刻を付けて
まち
更に順子を付けて
まち
てな具合です。
あと、もう1つ覚えておきたいのは、イーペーの形とシャンポン形がからんで複雑になるパターン。
は
+の両面 又は
+のシャンポン
つまりまちの基本形。
だと両面の変わりに嵌張が、 だと両面の変わりに辺張が付くことになりますが同じですね。
複合待ちを分解するのに必要な要素は以上です。
じゃー実際、どう待ちを調べればいいか? なんですが、暗刻を「アタマと見るか暗刻と見るか」の場合分けをすればいいだけです。
まずは簡単な例で。
ではだけが3枚持ちです。よって、
(1)(暗刻)+ で まち
(2)(雀頭)+ で まち
あわせてまち。
となります。
3枚持ちの牌が増えると場合分けが増えます。
(1)(暗刻)+(暗刻)+ まち
(2)(雀頭)+(暗刻)+ まち
(3)(暗刻)+(雀頭)+ まち
あわせてまち。
両方とも雀頭(シャンポンまち)はありえませんので、この3通りだけです。
4枚持ちがあっても同様。
(1)(暗刻)+ まち
(2)(雀頭)+ まち
あわせてまち
というふうに、3枚持ちの牌を暗刻か雀頭かで場合分けすれば、待ちはすぐわかるのです……
が、しかーし! イーペーコーが取り除ける時だけは要注意です。
こんなのを見ても(ぎょえー)、冷静に見れば3枚持ち以上はとだけですから、場合分けは3通りでいいのですが、
(1) まち
(2) まちなし
(3) まち
あわせてまち
だけではありませんよね。
のイーペーコーを取り除くと、
が裸になり、まちが見えます。つまり、まちだったわけです。
まとめ (1)3枚持ちの牌がいくつあるかチェック。 |
これで漏れなく待ちを知ることができるはずです。
スピードのためには、7枚でできる3〜5面待ちのパターンを覚えておくといいです。
3面張:
4面張:
5面張:
あと、左右にずらすとか、⇔を反転させるとか。それに端っこにずらせば待ちが減ったりしますが、覚えておくべき基本形はこんなもんでしょうか。
テンパイ形の枚数は、
1枚、4枚、7枚、10枚、13枚で全てです。7枚までならパッと見て判断できるようになります。10枚を網羅するのは無理です。
両面()やノベ両面(23456)は一見2枚や5枚ですが、アタマが確定している形ですので、正しくは雀頭を付けて
のように4枚、7枚の待ち形と解釈するのが数学的には正しい、と思っております(別に正しいもへったくれもないのですが)。
デミ
いかがでしたでしょうか? デミさん渾身の力作講座です。ちょっと勝手に表現を変えてしまった部分もあるのでかえって読みにくくしてしまったかもしれませんが、それは全て私の責任ですので、デミさん本人でも他の方でも「こりゃ酷いだろー」というのがありましたら掲示板に書きこんで下さい
また、この講座はグレードアップして、
として、「私の戦術論」にて好評連載中(笑)です。
そちらも合わせてご覧下さい。