みなさんは、手出しツモ切りをどのくらい記憶できるでしょうか? |
という質問がSysAnalysisさんから出ています。
考えてみれば、麻雀戦術書なんかでは「5順目の手出しのがポイントで……」などと言って解説が淡々と進んで行きますが、それが役に立つのは5順目のが手出しだということを覚えていたら、という場合だけです。
しかし、初心者や中級者が捨牌を全部記憶している、なんてことはまずなく、やっぱり段々と強くなっていくにしたがって覚えていくものなんでしょうね。
……というわけでその覚え方なんですが、いくつか回答がありましたのでご紹介します。
まずは金風さんから。
完全には覚えてませんが、なんとなく手出しかツモ切りかは覚えてられます。 |
金風さん、ミもフタもないぞー(笑)。
私も将棋の指し手であれば全て覚えていられます。しかし、例えば今年の春合宿で伏土竜と対戦して勝った将棋(←自慢モード(笑))を再現しろと言われてもできません。
ただ、将棋のプロなんかだと「NHK杯羽生−加藤戦」と言っただけでおそらく並べられるでしょう。アマチュアでも愛好家なら「5二銀の妙手が出たやつ」と言えばその局面の前後くらいは並べられると思います。
ちなみに、私は居飛車の将棋は興味がないので並べられません(笑)。
という風に(←どういう風だ)、囲碁や将棋の世界ではきっちりと再現できるのです。麻雀でも当然できるとは思うのですが……。
ただ、これは個人的な意見ですが、囲碁や将棋と麻雀とでは、この「再現」は違うのではないか……と思います。
いや、できる人は勿論いますし(その場限り、でしたら私もできます)、後日並べ直せる人もいるでしょう。しかし、麻雀というゲームの性質を考えるに、棋譜と牌譜とでは大きな開きがあると私は考えます。
囲碁や将棋をやっている時に考えていることは「手」です。自分の手であり相手の手です。で、読み筋が合った場合にはこれは棋譜そのままの手になります。
しかし、麻雀で考えていることは「相手の手出し・ツモ切り」ではありません。牌譜に直接現れる部分ではないのです。
そのために、結果として囲碁・将棋で棋譜を覚えるよりも、麻雀で牌譜を覚える方が難しいのではないか……というのが私の考えです。
とは言っても実際に覚えている人はいるわけですし、その方法を知りたいと言っているわけですから、もう少し実践的な話をしていきましょう。
help_meeeeさんの意見です。
さて、手出し・ツモ切りの記憶についてですが、「練習」や「テクニック」よりも「才能」のほうが必要な分野の気がします。 |
なるほど……。
でもhelp_meeeeさん、具体的な覚え方が書いてないよー(泣)。これじゃ判んねって。
それとも、いちいち覚えるのは無駄だからマークしたい人だけなんとなく見とけ、ってことなんでしょうか?
それであれば十分「実践的」な方法だとは思います。
そうやって何度も何度もマークをしているうちに、なんとなく牌譜が記憶できるようになるでしょうからね。
それから実際に牌をチェックしている場合の勝率について。
微小ながらできる人間から言わせてもらうと、確かにhelp_meeeeさんの言うように実際の勝率に影響することは少ないと思います。牌譜を完全に再現できるほど覚えるよりも、勝負のメリハリ(行くか降りるか)に気をつけた方が勝率は上がると思います。
ただ、全く関係ないわけじゃないんですよね。
何回か何十回に一回かは、必ずそれが役に立ちます。
それが決まった時の爽快感は、普通に打っている時の比ではないですね。「読みきったぞこっちは!」みたいな、競り勝った気分になれます。
SysAnalysisさんの助けになったかどうか判りませんが、お二方に私のコメントもつけて3人分のアドバイスです。
参考になれば嬉しく思います(そういえば私も具体的な話は書いてないな……)。
というわけで今回はこの辺で。
上達編はいろんな質問が来そうで楽しみですね。上級者の方は、積極的に、そして優しく答えてあげて下さい。
質問も、回答も、全ての投稿は掲示板までお願いします。