メンゼンで役満をテンパイしていたA君は、ある牌を引きました。何を切っても役満テンパイは維持できるのですが、何という運命のいたずら、実はA君の手の牌は、どれを切っても他家の役満(ダブルでなく普通の役満)のどれかにぶち当たる仕掛けになっていました。
4人ともテンパイしていた役満は違うのですが、どういう手格好だったでしょう? A君は暗槓もしておらず、数え役満でもありません。
A君:
B君:
C君:
D君:
「何を切っても役満テンパイ」という問題は問題B−1にあった。本問はその発展形である。
次に考えるのは「どうやったら自身の牌の種類を少なくできるか?」である。
どれを切っても他家の待ち牌となるのであるから、うまく種類を減らすことによって負担を減らしたい。
また、字牌系の役満だと、他家にも字牌を持たせなければならない。例えば小四喜だと全てを他家に持たせないといけないわけで、それでなおかつ待ちを分散するのは不可能である。
よって、A君の役満は緑一色だと見当がつく。
あとは、いかにして別の役満を作るかだが、もう四喜和系と大三元、四槓子くらいしか「中張牌を使用できる役満」がないのでさほど苦労はしないだろう。