問題 B−20  問題作成者:デミリッチさん

 役満三つ巴の状況です。A君は3面張の役満(メンゼン)、B君も3面張の役満(1フーロ)をテンパイしています。2人とも3つの待ちのどれが出ても役満(ダブルではない)です。
 一方、C君は今ツモ番で牌XかYを切れば九連宝燈のテンパイという修羅場となっています。そこでC君、Xを切ったのですが、AB両君の役満のダブロンを食らってしまったのです。後でわかったのですが、Xのスジに当たるYを切っていたら全員に通っていたのです。泣くに泣けないC君……
 さて、ここで問題です。その状況を知ってか知らずかもう一人のD君には、三色同順確定のテンパイが入っていました。そのD君はいったい何待ちだったでしょうか?


解答

 D君は嵌待ちの三色。


解説

 何でこれだけの条件で嵌待ちが判るのか?
 掲示板に詳細な解説が掲載されていたので(<白砂には解けません(泣))、それを紹介していくことにしよう。

 3面張でどれも役満というのは緑一色と大三元しかありえない(トイトイ系の四暗刻、清老頭、字一色や、両面がせいぜいの小四喜などはいずれも無理)。
 片方が大三元ということから、緑一色はが入っていないと判る。また、3メンチャンということからの待ちで、自動的に他のメンツはということが判る。つまりAの手牌は

 である。

 他方、ダブロンということから、大三元の待ちは待ちを含む形、すなわち待ちを含む)か待ち含む)の形に限られる。
 ここで、CがXを切れば九連ということなので、Xを最低でも2枚持っていなければならない。
 しかし、Aがを2枚持っていることから、Bの牌姿がではないことが判る。また、ダブル役満ではないということなので、Bの牌姿が1鳴きしているということも判る(メンゼンだと+四暗刻でダブル役満)。よってBの牌姿は、

 

 ダブロンのXもと判る。
 九連の形は、がもうないので、

+2枚

 しかし、Xがと判っているので、

+1枚

 Yはスジ牌にあたるだが、はBの当たり牌なのでY=
 よって3人の手は、

 

 切り

 と判る。
 ここまで判っているソーズを数えると、残るソーズはのみ。Dは三色確定なのだからソーズがある筈で、残り牌から、作れるメンツはしかない。
 よって、Dはカンテンパイしかありえない。