役満三つ巴の状況です。A君は3面張の役満(メンゼン)、B君も3面張の役満(1フーロ)をテンパイしています。2人とも3つの待ちのどれが出ても役満(ダブルではない)です。
一方、C君は今ツモ番で牌XかYを切れば九連宝燈のテンパイという修羅場となっています。そこでC君、Xを切ったのですが、AB両君の役満のダブロンを食らってしまったのです。後でわかったのですが、Xのスジに当たるYを切っていたら全員に通っていたのです。泣くに泣けないC君……
さて、ここで問題です。その状況を知ってか知らずかもう一人のD君には、三色同順確定のテンパイが入っていました。そのD君はいったい何待ちだったでしょうか?
D君は嵌待ちの三色。
何でこれだけの条件で嵌待ちが判るのか?
掲示板に詳細な解説が掲載されていたので(<白砂には解けません(泣))、それを紹介していくことにしよう。
3面張でどれも役満というのは緑一色と大三元しかありえない(トイトイ系の四暗刻、清老頭、字一色や、両面がせいぜいの小四喜などはいずれも無理)。
片方が大三元ということから、緑一色はが入っていないと判る。また、3メンチャンということからの待ちで、自動的に他のメンツはということが判る。つまりAの手牌は
である。
他方、ダブロンということから、大三元の待ちは待ちを含む形、すなわち(待ちを含む)か(待ち含む)の形に限られる。
ここで、CがXを切れば九連ということなので、Xを最低でも2枚持っていなければならない。
しかし、Aがを2枚持っていることから、Bの牌姿がではないことが判る。また、ダブル役満ではないということなので、Bの牌姿が1鳴きしているということも判る(メンゼンだと+四暗刻でダブル役満)。よってBの牌姿は、
ダブロンのXもと判る。
九連の形は、がもうないので、
+2枚
しかし、Xがと判っているので、
+1枚
Yはスジ牌にあたるかだが、はBの当たり牌なのでY=。
よって3人の手は、
切り
と判る。
ここまで判っているソーズを数えると、残るソーズはのみ。Dは三色確定なのだからソーズがある筈で、残り牌から、作れるメンツはしかない。
よって、Dはカンテンパイしかありえない。