5種の牌の出アガリ点がそれぞれ、1300点、3200点、3900点、6400点、32000点の5メンチャンの牌姿は?
ドラは自由に設定して構いませんが、カンドラはなしとします。
ドラ
待ちはの5メンチャンで、
・の場合イーペーコーのみ1300点
・の場合は三暗刻のみ3200点(50符)
・の場合は三暗刻のみ3900点(60符)
・の場合は三暗刻ドラ1で6400点(50符)
・の場合は四暗刻
この問題に限らず、細かい点数計算が絡む問題は、役満問題ではなくこちらの点数計算問題に組み込んである。その方がより問題を考えやすいだろうという配慮なので、ご理解願いたい。
さて、考え方の筋道としては、役満の種類を探るのがいいだろう。
単純に考えて、最安め1300点が高目数え役満ということはありえないから、手役としての役満ということになる。また、5メンチャンで高目安目がここまで激しく存在する手役は四暗刻以外にはない。よって、形としては四暗刻は確定である。
となると、6400や3200という点数は七対子系の点数ではなく、50符系の点数だと考えられる。当然3900というのも平和系30符3飜ではなく、60符系2飜だろう。まさか100符と90符……? というのも一瞬浮かぶが、そこまでの符を叩き出すためにはカンを3つしなければならず(こちらを参照)、そうなると残りの5枚で5メンチャンを作るとことはできないから、100符というのはありえない。
つまり、3200と6400は50符の2飜と3飜、3900は60符2飜である。1300は当然40符1飜だ。
テンパネの形を考えてみよう。
テンパネ60符ということは、これはもう公九牌2つの暗刻があるとしか考えられない。つまり、
60符:基本30符+8符+8符+4符+@=50+@
である。
ここで判るのは、+@の存在だ。
現在、暗刻3つが確定している。これだけで三暗刻。あと、これに「何か」が加わればテンパネして60符になる。
それは何か?
可能性は2つしかない。
1.現在の暗刻3つ。それ以外の残りの4枚部分で符が発生した
2.中張牌の暗刻が消え、代わりに8符の暗刻が発生した
のどちらかである。
2のケースは例えば、
のような手牌である。
がくれば++で6符(カンチャンの2符込み)、がくれば++で14符(単騎の2符込み)という場合だ。
しかし、これには1つ問題がある。
4符が8符に化ける(?)ということは、先の、
60符:基本30符+8符+8符+4符+@=50+@
のうち、2つの8符(の暗刻)はそのままだということだ。
これはつまり、高目の場合には公九牌の暗刻が3つできるということを意味する。
果たして、そこまで牌がばらけている状態で(しかも高目四暗刻で)5メンチャンが作れるだろうか?
無理だ。
よって、この場合、残りの4枚で符が発生し、テンパネ60符になったと考えるのが正しいだろう。
ここまでくれば後は簡単だ。
先の応用になるが、公九牌の暗刻2つは既に確定している。その2つが2つとも「待ちに関係する」とは考えられない。よって、片方の暗刻は待ちと全く関係がない「ただの暗刻」だと確定できる。
つまり、
という形である。しかももう1つ公九牌の暗刻があり、
最安めの時にはそれが暗刻でもなくなるということから、その数字は繋がっていると判る。
つまり、
の形である。
この形以外、公九牌が2つあって、そのうち最低1つの公九牌暗刻はなくなる(あるとテンパネするから1300点にならない)形にはならない。
あとは最後の問題である。
このままの形では、でアガった場合でも三暗刻のみにしかならない。
よって、ドラもに特定できる。