ものすごい偶然が起こりました。
A君がある牌を捨てたところ、下家のB君と上家のC君が同時にロン。ここまではよくあることですが、2人の手は全く同じで、驚くべきことに捨て牌まで全く同じだったのです!
しかし、なんとB君のアガリはチョンボ、C君のアガリだけが認められました。
いったいどういう状況だったのでしょうか。ちなみにB君、C君ともに面前でしたがリーチはかけていませんでした。
(1)平和のみのアガリで、雀頭によって役が成立しなくなる場合。
例えばを雀頭にしている場合で、B君が西家でC君が北家の場合。B君は平和がつかず役なしとなる。
(2)同順フリテンが片方に適用される場合。
例えば、A君が東家、B君が南家、C君が北家、D君が西家とします。
A君
C君 ■ B君
D君D君が捨てた牌と同じ牌をA君が捨てたとすると、C君は山越しでアガれるがB君は同順フリテンでチョンボとなる。
どちらの条件も思いつきやすいものなので、解答に辿りつくのはそんなに難しくないと思う。特に同順フリテンについては実戦にも生じる綾なので。
1つだけ注意をするべき点は、平和の雀頭に関して。
それが認められるんだったら、例えばを暗刻にして西家北家によって役あり役なし、なんていうのもできるのでは……と考えがちだが、これは不正解。両者の手牌は全く同じなので、2人が同時に暗刻はありえないのだ。
白砂も、別の問題でこれにハマったことがあります(泣)。