現在ツモってきたところ。ここで1枚切ればテンパイになります。もちろん、アガっている状態ではありません。
ここから のどれを切っても3メンチャンのテンパイになります。また、待ちは1つになってしまうのですが、を切れば上記の4種切りよりも高い手になります。どんな手牌でしょうか? ドラは関係ないものとします。
切り: 待ちのタンヤオ
切り: 待ちの高めタンヤオ、一盃口
切り: 待ちの高めタンヤオ、一盃口
切り: 待ちの高めタンヤオ、一盃口
切り: 待ちのタンヤオ、リャンペーコー
のどれを切ってもテンパイということなのだから、少なくとも手牌にそれらの牌があることは間違いない。
ここでポイントになるのはの存在だろう。
仮に、が待ちにからむものと考えてみる。例えば切りでテンパイ3メンチャン
→
こんな形である。マンズの部分がどういうものであるかは置いておいて、別の色であるが待ちに絡む場合、こういうシャンポンしかありえない。
しかし、そのものを切ってもテンパイであるという。とすると、上記の手牌で、対子からを切ってテンパイ。しかも待ちは1つ。そんなことはありえない(を切って待ち、というのはあるが、それでは切る前の状態でアガってしまっている)。ということは、は対子で持っているのではなく、切りでテンパイというのは暗刻からの1枚落としであると推理できる。
ここまでで、手牌はこのような構成であると推理できる。
さて、暗刻落としの切りで待ちが1つというテンパイ形はどういうものだろうか? 待ちが1つというのはペンチャン、カンチャン、単騎が考えられるが、暗刻落としでペンチャンやカンチャン待ちになり、かつその近辺の牌であるを切ってもテンパイできるなんてことはありえない。であるから、待ちは単騎と推測できる。
ここまでくれば手牌も簡単に想像できるだろう。暗刻の1枚を落として単騎待ち。そう。七対子だ。
さて。
切りの場合に七対子になるとすると、手牌の牌種、全てが2枚以下であるということが判る。
これが何を意味するか?
暗刻が手牌にないということである。
たいしたことがないように聞こえるかもしれないが、これが大きなポイントなのだ。
多メンチャンの場合、多くは暗刻を必要とする。暗刻を使わない3メンチャンというのは、ピアノ待ちの形とイーペーコー+暗刻+雀頭の形しかない。例えば、
といった形である。
数の少ないと数の多いを切っても同時にテンパイということなのだから、ピアノ待ちだとすればかくらいしかない。ということは、やも手の内にあるということである。
ここまでくれば、手牌は
の形と推理できる。
この形はもちろん多牌で(笑)、実際はここからマンズがどれか1枚抜ける形となる。その1枚になった牌が七対子の時の当たり牌で、いずれにしても形はリャンペーコーになる。