役の次に必要な知識は点数計算です。
自分の手牌が何点のアガリになるかをきちんと理解できないと、以後に解説する知識をいくら上積みしても何の効果もありません。
どんな優秀な技術で建てようとどんな優れた建材を使おうと、土台がきちんとしていないとしっかりした建物が建たないのと同じで、麻雀もきちんとした土台がなければなりません。
自分の手牌が何点のアガリになるかをきちんと把握することは、麻雀の土台なのです。
ところで、「点数計算ができる」と言いながらも素早くできなくて、実戦では素早くできる誰かに任せっきりの人がいます。
そのようなことをしていたのでは、点数計算ができることにはなりません。
さらに言葉を重ねれば、たとえ計算ができてもその計算に時間が掛かるようでは意味がありません。
点数計算は、誰かのアガリの後に皆でよってたかって計算するものではなく、各自がそれぞれアガリの前にあらかじめ計算しておくものだからです。
「そんなうるさいことを言わなくても、点数計算はアガった後にすれば良いじゃないか」
と思う方もいるかもしれません。
では、オーラスでトップと6300点離れた2着目ならば最低でも何点のアガリが必要か、を考えてみてください。
すぐに答えが浮かびましたか?
答えは3200点です(細かい解説は本文でします)。
たとえアガったとしても必要とされる点数に見合わないようなアガリをしていたのでは、そのアガリ自体が無意味になってしまいます。
また、対局中に時間を掛けて計算していたのでは、他の人の進行に迷惑を掛けてしまいます。
「点数計算は正確かつ素早くできなければ意味がない」
と肝に命じてください。
本編では、まず正確に計算をする方法を解説します。
次いで、素早く計算をする方法を紹介します。
正確に、かつ素早く点数計算できるようになってください。