白砂青松の麻雀を打とう!

第3章 攻めのコツ

第1項 総論

 さて、ここまでの講座はいかがだったでしょうか?

 まずは打牌のスピードアップができ、実戦で迷うことも少なくなった筈です。
 でも、何か物足りなくはないですか?

「なんか麻雀やらされてるみたいで厭」

 そうでしょうね……。
 というのも、今までは何度も言いますが「勝ちを犠牲にしてまでみんなに合わせる打ち方」を講義してきました。
 でも、麻雀はやっぱり勝ってなんぼ(笑)。それも、人から言われた戦術をただ実行するお人形さんではなく、自分でちゃんと考えて麻雀を打ちたい。
 競い合いに勝ちたい、めくり合いに勝ちたい、オーラスで黒棒差のまくりを見せたい、相手の当たり牌を止めて流局後に見せびらかしたい……。

 判りました。

その願い、叶えましょう!

 これから2章に分けて、実戦における攻めと守りについて講義することにしましょう。
 今までの講義にその2章分の知識がつけば、まず間違いなく麻雀の「コク」が味わえると思います。

 もちろん、いきなり上級者になれるなんてサギみたいなことは言いません。あくまでも、初級者の雀力を念頭に入れた「ワンステップアップ」と考えて下さい
 この講座を読む前は、迷って打って迷って鳴いて、ただただ周りに迷惑をかけていただけかもしれません。けれども、今までの講座を読んでいただけたなら、少なくとも周りの迷惑はなくなったと思います。
 そして、これからの2章を読めば、そしてそれを実践すれば、きっと貴方は「中級者」になれれると思います。

 当然、今までとは違ってかなり高度な内容になることは間違いありません(それでも、いくつか簡便化した部分はありますけどね)。
 でも、これからの2章を覚えることこそが麻雀上達の早道だと思います。

 今までの入門書は大体が上級者が著したものであるので、どうしても難解になりがちでした。いきなり難しい麻雀用語が出てきたり、訳の判らない理屈を並べたりします。
 本講座ではそんなことはしません。
 あくまでも初級者の雀力を考慮した上で、初級者が理解できる部分についてのみ解説していきます。
 もっと難しい話は、貴方が本講座を理解して中級者になって、それを実戦で試してどんどん強くなってから学べばいいんです。いきなり強くなるなんてことができるわけがないし、そんなことも判らない「上級者」の言う難しい戦術論なんて聞くだけムダです。

 さぁて。
 これだけリキの入った前口上を述べたからには、それ相応の物を用意しないといけませんね。
 でも大丈夫。
 白砂が自信を持ってお届けする「攻めのコツ」そして「守りのコツ」。
 じっくりとご堪能下さい。

大丈夫かなこんな大風呂敷広げて……


 さて、ここからが本編です。
 まずは攻めのコツについて講義していきましょう。

 攻めのコツは以下の通りです。

まずはリーチをかけてみる

ダマテンを覚えよう

手役ごとのコツを考える

手を回して、高得点を狙う

「ホントに大丈夫なんですかぁ〜」

 だから大丈夫ですってば(笑)。

 あれ? どっかでやったか……?

 というか、はっきりいって上の「言葉」だけ覚えても意味がありません(笑)。それぞれの項をきちんと読んで、きっちりと理解して下さい。

 ちなみに、上の項目は上から順に簡単なもので、下に行くにしたがって難しくなっていきます。
 もし、講座を読んで「なんだ、これっくらい簡単にできるよ」と思ったら、どんどん次へ読み進んでいって構いません。うんうん、なるほど、そうか……と感心するようであれば、そこが現在の貴方の実力です。しっかりと講座を読み込んで下さい。
 今までより内容はかなり難しくなりますが、頑張ってついてきてください。

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