看寿賞作家谷川浩司の短編図式集。7手から15手までの短編が120作と、思い出の作品4作が収録されている。
一応、「5分で解ければ○段」という目安もあるのだが、そんなことは考えずに素直に鑑賞するのが吉だ。
個人的には短編詰将棋というものの「鑑賞の仕方」が今イチつかめていない感じで、解いて面白いなぁ……と感じたものもなくはないのだが、単純に「あぁ、手筋だねぇ……」とか、そんなていどで終わってしまったものも少なくない。これは白砂がいけないんだな。
真剣に勝負するつもりで手を出したのだが、なんだかんだで全問解くのに2週間以上かかってしまった。それだけの時間をかける価値は間違いなくある作品集だと太鼓判は押すので、ぜひともチャレンジしてみてほしい。