シリーズ第3弾。四間飛車対居飛車穴熊である。
現在では藤井システムが花盛りだが、それ以前の振り飛車党の対策が書いてある。つまりは「古い」わけで、これは棋書の持つ本質的な欠点ながら残念なことではある。とはいえ緻密な藤井システムに比べると指しやすい戦形が載っているので、初段前後の人にはお薦めだ。
また、小倉流▲9七角戦法(角を交換して9七に打つ)は、『B級四間飛車戦法の達人』が出るまでは本書しか扱っていなかったといってもいい。そういう意味では貴重ではある。
ただし、何度も言うが「古い」ので、本書を読んだ後は別の本でフォローすることも必要である。