ゴキゲン中飛車道場第3弾。今回は、かなりゆっくりめの戦いを解説している。
具体的には、▲7八金、▲6八金、角交換(丸山ワクチン)の3つ。
もう少し詳しく言うと、
- ▲7八金は△8八角成▲同銀となった時に銀にヒモをつける手。▲2四歩△同歩▲同飛△3三角などの手を消している。
- ▲6八金は△8八角成▲同銀となった時に銀にヒモがつなかいので、実は▲7八金とは似て非なる手。むしろ▲5八金右に近い。△5七歩という叩きが先手にならない利点がある。
- 角交換は▲8八銀、▲7八銀、▲6八玉の3種を紹介。特に▲7八銀は最近の手で、左美濃に組む狙いがある。
といった感じ。 ただ、『将棋世界』の観戦記かなにかで、▲7八銀型はやや先手不利の結論が出たとかいう話が書いてあったように思うのだが、その辺はどうなのだろうか。そんなに振り飛車有望という手は書いてなかったと思うのだが。
これだけ詳しくゴキゲン中飛車に触れた本もないだろうから、ゴキゲン党もゴキゲン受け党もまずは読んでみることを薦める。
中飛車道場はこれでいったん打ち止め。次は三間飛車道場だそうだ。
例の急戦の形とか、XPとか出てくるんだろうか?
個人的には、もしXPが出たなら絶対買い。
絶対指さないけど(笑)。