5手詰ハンドブック
5手詰めだけを200問集めた詰将棋集。
作成者はかつて”将棋界のマッチ”と言われた(笑)浦野真彦。名前だけでマッチとか呼ぶなよなぁ……
看寿賞を取っているくらいだから(短編と、確か長編でもあったはずなんだけど、忘れた)、さぞかし難しい詰将棋かと思いきや、「詰め将棋」だった。観賞用ではなくて、勉強用の詰め将棋である。
問題そのものは筋がいいというか「ちゃんとした5手詰め」なので(白砂には詰パラとかの飛び道具飛びかいまくりの詰将棋は別世界のものに見えます(笑))、慣れている人であればさくさくさくっと解けていくと思う。白砂は立ち読みで全題制覇したが、かかった時間は45分くらいだった。これでも1割くらいは「おっ」と立ち止まっているので、決して早い方ではない。
こちらのインタビュー(関西将棋会館ホームページ 別窓)で書かれているが、装丁にこだわったり、「ページをめくる前に答えが透けないように」ということで見開き4問ずつ出題としたり、かなり気をつかって作られている。装丁については、なんぼ気を使ったところで、中身が見えちゃえば「将棋の本見てるよ、キモっ」と思う人は思うだろうから、あんまり意味はないと思う(笑)。カバーかけちゃえばおんなじだし。意欲は買うけど。
昔からこの手の本っていっぱい出ていたような気がするが、「5手詰」という手数と内容にきちんとこだわって作られた本はあまりなかったと思う。白砂は基本的に詰め将棋の本は購入を薦めないのだが、これは買っても損はないのではないかな。