ザ 決め手! 新終盤の定跡(2)
なにしろ1があの『ザ・必死!』である。期待したのだが、フタを開けてみたら単なる週刊将棋の段級認定問題を集めたものだった。
こういう問題を一定間隔で一定数を解くことは、きっと上達につながると思う。ただ、じゃあわざわざ買ってまでやるかというとちょっと……となってしまう。本来であれば、詰め将棋のように素振り感覚で問題を解いてほしいところなのだろうが……。
なにしろ1があの『ザ・必死!』である。期待したのだが、フタを開けてみたら単なる週刊将棋の段級認定問題を集めたものだった。
こういう問題を一定間隔で一定数を解くことは、きっと上達につながると思う。ただ、じゃあわざわざ買ってまでやるかというとちょっと……となってしまう。本来であれば、詰め将棋のように素振り感覚で問題を解いてほしいところなのだろうが……。
昔、毎コミで出ていた『終盤の定跡』をまとめたもの。それに加えて、囲いの崩し方と3手5手の詰め将棋が載っている。
そもそもの『終盤の定跡』シリーズが週刊将棋の段級認定問題を採録したもので、本書では初歩から3段までが載っている。2段だの3段だのといいつつ、しかし他の記事はといえば初級講座と3手詰5手詰というのはかなりの違和感だが(笑)、要はそれだけ問題が難しくはないということだろう。事実、正解率が9割前後の問題は「よくある手筋」がほとんどだ。
初級者が力をつけるには悪い本ではないと思うが、なにぶん現在は手に入りづらい。類書もあることだし、わざわざ手間をかけてまで読む本ではないだろう。古本屋などで見かけたらキープしておくのはアリだと思う。
級位者向けに詰め手筋や囲いの崩し方を教える、という内容。
一冊に詰め込むにしては範囲が広く、そのためやや散逸な印象を受ける。しかし、もともと基本手筋の紹介であるのでこれで十分だろう。
図面も大きく、初級者から中級者にとっては「読みやすい」本でもある。
創元社らしい、入門向けに手がたく作られた良書だ。