ついにというかやっとというか、谷川が8五飛戦法を解説した。
とはいっても最新変化がずーらずら……というわけではない。むしろ今までの定跡をまとめたものに近い。そういう意味では、類書であり良書であるものがいくつか出ているので、そちらを参考にした方がいいだろう。
わざわざ谷川をかつぎ出したのは、プロローグにあると思う。
約30ページを割いて、今までの8五飛の歴史について簡単に触れている。その中で、谷川自身の考えたことや指し手の意味などを結構詳しく書いてくれている。
これが面白い、と思った人は買い。
そうでない人は別の本で十分だと思う。