昔に出版された『感動! 手筋術(振り飛車編)』『感動! 手筋術(居飛車編)』を合体したもの。前回の矢倉編に続いて、今度は居飛車振り飛車対抗形の手筋を紹介している。
ほんの半年前に『感動! 手筋術(振り飛車編)』を600円で買った白砂の立場は一体……(泣)。
内容は入門的なものからかなり高度なものまでいろいろ。前著と同じく、題材が古いので多少の違和感はあるかもしれない。ただ、基本的な手筋の「構造」というのはどんな形でも通用するものなので、手筋を解説するという目的でならこれでも十分だろう。
有段であれば常識という手筋も多い(というかほとんど)だろうから、そういう人は立ち読みでも十分。初段までの人なら、一度目を通して「目を養う」価値はあると思う。