絶対感覚シリーズ第3弾。シリーズ決定版ともいうべき羽生の登場である。
しかし、正直に感想を言うと「物足りなかった」。
今までの2冊(佐藤本、森内本)に比べて、キレがあまりない感じがするのだ。
題材の選び方が白砂の肌に合わなかっただけかもしれないが、なんとなくよくある局面のよくある解説を聞かされている感じがした。
それでも、大局観というものを考えるうえで有効な指針が数多く含まれていることは間違いない。このシリーズ、ここで打ち止めになっている感じがするが、できればもっと他の棋士のものも読んでみたかった。