NHK将棋講座をまとめたもの。
タイトルの「自然な」というのは、いい手、くらいの意味と思っていただければ間違いないだろう。
一応、序盤、中盤、終盤とすべて解説してはいるのだが、終盤では自然というのが一切出て来ない。終盤は、自然かどうかというよりは純粋に読みの世界になってしまうから仕方のないことだとは思うのだが、だったら最初っから序盤のみの解説に特化した方が「自然」を全面に出せてよかったと思う。半年間の講座であるために間が保たないとか、いろいろ事情があるであろうことは重々承知の上で、でももったいなかったと指摘したい。
それと、どうでもいい話なのだが、本書の図面番号はすべて通し番号になっている。最後の図面は314図(!)である。こういう番号の振り方は初めて見た(笑)。なんでこういう風にしたんだろう。