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ナニワ流ワンパク中飛車

ナニワ流ワンパク中飛車 (マイコミ将棋BOOKS)
著者 :阪口 悟
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2007-05-24
価格 :¥444(2024/08/31 22:07時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

中飛車で初手から▲5六歩と突いていく、変態チックな面白戦法の解説書である。正直に告白すると著者を知らなかった(<すいませんすいません)のだが、なかなか面白く読めた。
新ゴキゲン中飛車も初手が▲5六歩だが、こちらのワンパク中飛車は早い段階で▲7七角と上がり、ゴキゲン中飛車というよりはヒラメ戦法の味で指していく形である。

簡単によくなる(ホントか?)角交換型から始まって、左美濃、居飛車穴熊といった持久戦、ナナメ棒銀などの急戦、果ては相振り飛車までと、一通りの形は揃っていそうだ。
ただし、かなり強引な……と言って悪ければ豪快な手順が多いので、実際に本書の手順で指せるのかというと怪しいところもある。この辺りは「解説用」ということで、戦法の気分を味わうにとどめるへきだろう。

初級者は中飛車が大好きで、実際これで結構勝ててしまうのだから面白い。早道は一つの戦法を集中的に指すことで、ぜひとも使ってほしい変態戦法だ。
上級者は逆に、後手を持ってつぶされない指し方を研究してみよう。

作成日:2007.09.04 
中飛車

光速の寄せ1 振り飛車破りの巻

光速の寄せ 1 振り飛車破りの巻
著者 :谷川 浩司
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:1995-06-01
価格 :¥114(2024/09/01 14:19時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

「光速の寄せ」で名を馳せる谷川の寄せ解説本。もともと谷川の著書は一定以上のクオリティを持っているが、本書は格別。殿堂入りにしても文句ない名シリーズである。

5巻セットの1巻目は居飛車から見た振り飛車退治の本。基礎知識編で美濃囲いと穴熊囲いの特徴を学び、手筋編で崩し方を、即詰み編で詰み手筋を次の一手形式で解説する。
非常に内容が濃く、実戦で生じやすい形がよく出てくる。本書の手筋を知っているかいないかだけでかなり勝率が違ってくるだろう。しっかりと体系化された良書だと思う。

作成日:2007.09.03 
終盤・寄せ

ザ 決め手! 新終盤の定跡(2)

新終盤の定跡 2
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1995-01-01
価格 :¥194(2024/09/01 08:58時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

なにしろ1があの『ザ・必死!』である。期待したのだが、フタを開けてみたら単なる週刊将棋の段級認定問題を集めたものだった。

こういう問題を一定間隔で一定数を解くことは、きっと上達につながると思う。ただ、じゃあわざわざ買ってまでやるかというとちょっと……となってしまう。本来であれば、詰め将棋のように素振り感覚で問題を解いてほしいところなのだろうが……。

作成日:2007.08.31 
次の一手 終盤・寄せ

終盤の定跡デラックス

終盤の定跡 デラックス
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1991-07-01
価格 :¥499(2024/09/01 17:29時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

昔、毎コミで出ていた『終盤の定跡』をまとめたもの。それに加えて、囲いの崩し方と3手5手の詰め将棋が載っている。

そもそもの『終盤の定跡』シリーズが週刊将棋の段級認定問題を採録したもので、本書では初歩から3段までが載っている。2段だの3段だのといいつつ、しかし他の記事はといえば初級講座と3手詰5手詰というのはかなりの違和感だが(笑)、要はそれだけ問題が難しくはないということだろう。事実、正解率が9割前後の問題は「よくある手筋」がほとんどだ。

初級者が力をつけるには悪い本ではないと思うが、なにぶん現在は手に入りづらい。類書もあることだし、わざわざ手間をかけてまで読む本ではないだろう。古本屋などで見かけたらキープしておくのはアリだと思う。

作成日:2007.08.31 
終盤・寄せ

終盤の手筋 詰み・詰めろ・必至・囲いの攻略・受けの基本テクニックを学ぶ

終盤の手筋: 詰み・詰めろ・必至・囲いの攻略・受けの基本テクニックを学ぶ (将棋終盤力養成講座 1)
著者 :勝浦 修
出版社:創元社
出版日:2002-06-01
価格 :¥255(2024/09/01 03:08時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

級位者向けに詰め手筋や囲いの崩し方を教える、という内容。

一冊に詰め込むにしては範囲が広く、そのためやや散逸な印象を受ける。しかし、もともと基本手筋の紹介であるのでこれで十分だろう。
図面も大きく、初級者から中級者にとっては「読みやすい」本でもある。
創元社らしい、入門向けに手がたく作られた良書だ。

作成日:2007.08.30 
終盤・寄せ
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