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将棋新理論

将棋新理論 (最強将棋塾)
著者 :谷川 浩司
出版社:河出書房新社
出版日:1999-06-01
価格 :¥351(2024/08/31 16:22時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『読みの技法』『これが最前線だ!』など、高度な内容の棋書が多い河出書房新社だが、本書は初心者向けといっていいかもしれない。

「駒」に焦点を当て、それぞれの特性と効果的な使用法を解説する……という姿勢は買う。だが、正直言って私には物足りなかった。
わざわざ谷川を担ぎ出すのなら、もっと高度なものを書かせてもいいと思うのだ。初心者への啓蒙本は、誰が書いても大して変わらない。
そういう意味で、初段以下くらいの人達に薦めたいが、高段者にとっては常識のジャンルに近いので読むだけ無駄である。
これが、私の正直な感想だ。

作成日:2001.07.20 
全般

将棋は歩から(上)(中)(下)

将棋は歩から (上巻)
著者 :加藤 治郎
出版社:河出興産
出版日:1992-10-01
価格 :¥1,540(2024/08/31 16:22時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

はっきり言って、この本を読んでいない人は「損」である。
将棋において最も使用される駒である歩、その効果的な使用法を解説しているわけだから、こんなにおいしい本はない。二、三段レベルの人達でさえ知らないような手筋が、惜しげもなくそこらじゅうにゴロゴロ転がっている。
「ざっと一読すれば初段、通読すれば二、三段」とはあとがきの言葉だが、この言葉に嘘はない。騙されたと思ってぜひとも手に取ってほしい。

私はこれを綾瀬市立図書館で読んだ。現在はB6版の本が出ているが、そこにあったのは青い表紙の愛蔵版だった。家にはB6版の本があるが、これは結婚前、妻と二人で行った帯広の本屋で見つけたものである。3冊4,900円は安くはなかったが、見つけたその場でレジに走った。懐かしい思い出である。

誇張でなく、将棋400年の歴史に残る名著であると、私は信じて疑わない。

作成日:2001.07.20 
手筋

実戦!!森内の次の一手 勝利の三段論法、優駿流ここでどう指す

実戦森内の次の一手: 勝利の三段論法、優駿流ここでどう指す (森内優駿流棋本ブックス)
著者 :小暮 克洋
出版社:主婦と生活社
出版日:2000-08-01
価格 :¥621(2024/08/31 16:00時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

森内優駿流(どうもこのネーミング好きになれないんだけどなぁ……)シリーズの一冊。現状を正しく認識し、それを踏まえてどうすべきか方針を立て、指し手を決定するという考え方の本である。
一度読んでみるのはいいかもしれないが、そんなに凄い本でもないなぁ……というのが正直な感想。ただ、初段直前くらいの人で、「茫洋とした局面でどう指せばいいか判らない」と感じている人は一度手にとって見るといいかもしれない。なにか発見があるかもしれない。

……かも、だけど。

作成日:2001.07.20 
大局観

森内俊之の戦いの絶対感覚

森内俊之の戦いの絶対感覚 (最強将棋塾)
著者 :森内 俊之
出版社:河出書房新社
出版日:2000-02-01
価格 :¥1,400(2024/09/01 00:57時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

<%CustomURL(448,『佐藤康光の戦いの絶対感覚』,)%>の森内バージョン。こうなると、藤井や丸山あたりのバージョンも欲しいところだ(笑)。

 佐藤のそれと同じく、非常に高度なことをやっている。ただし、個人的な印象なのだが、森内の方が若干「もみあい」の局面が多いので、読んでいてわかりがいい。佐藤本の方が抽象的な局面が多かったように思う。題材の選出自体が棋風の違いなのだろうか。
 佐藤本同様の内容なので、やはり級位者には辛い。2、3段クラスでないと理解はできないと思う。

作成日:2001.07.20 
総合

佐藤康光の戦いの絶対感覚

佐藤康光の戦いの絶対感覚 (最強将棋塾)
著者 :佐藤 康光
出版社:河出書房新社
出版日:2000-01-01
価格 :¥1,484(2024/08/31 16:00時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

序盤中盤終盤の各局面での考え方について、佐藤康光の考え方を解説していくことによって習得しようという内容。『読みの技法』の佐藤先生特別レッスン版といえばいいだろうか。

非常に高度な内容なので、有段者でないと理解できないかもしれない。懇切丁寧に解説しているようでいて、基本的な大局観などは「すでに持っているもの」として解説しているので、基本ができていない人が読んでもきっとチンプンカンプンだと思う。そういう意味では非常に読者を選ぶ本である。
もっとも、佐藤の大局観を解説してもらっているわけなのだから、簡単なわけがない。これは仕方がないというものだろう。

作成日:2001.07.20 
大局観
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