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谷川vs羽生100番勝負 最高峰の激闘譜!

谷川vs羽生100番勝負: 最高峰の激闘譜
著者 :日本将棋連盟書籍
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:2000-09-01
価格 :¥3,080(2024/08/31 20:35時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

今後の将棋界がどうなっていくかわからないのでなんとも言えないのだが、谷川と羽生、というのは、現代に残った最後のライバルなのかもしれない。もう、他の棋士をこうやって○○vs○○、という風にあおる(笑)ことはできないだろう。
そんな両者の対局のみを集めた実戦譜集である。

踏み込んでいくタイプの両者であり、かつ、第一人者同士の戦いである。棋譜がそのまま定跡になった、なんていうことも少なくない。そういう意味では、歴史を探るという面だけでなく、定跡を勉強するという点からも意味がある本だろう。
解説もそこそこ多いので、初段くらいあれば盤駒を出して読めると思う。少し古い本ではあるが、一度は目を通してみてほしい。

作成日:2001.07.20 
実戦譜集

先ちゃんの順位戦泣き笑い熱局集

先ちゃんの順位戦泣き笑い熱局集
著者 :先崎 学
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:2000-07-01
価格 :¥106(2024/08/31 20:33時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

著者の文才が余すところなく生かされている本だと思う。
いろんな意味での連載ものの「縛り」から逃れて、好きなことを好きなだけ時間をかけて書いた感じがする。白砂はあんまり著者を評価していないのだが(すんません)、それでも、十分に面白く読めた。

ただ、ちょっとツクリが豪華すぎる気がする。もう少しチープな作りにして、値段を1,200円くらいにすればもっと売れたのではないだろうか。こういうのって、そんなに何回も読み返すようなものではないんじゃないかなぁ……と思うので。

作成日:2001.07.20 
実戦譜集

康光流四間飛車破り 居飛車穴熊vs藤井システム

康光流四間飛車破り: 居飛車穴熊VS藤井システム (パーフェクトシリーズ)
著者 :佐藤 康光
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:1999-02-01
価格 :¥20(2024/08/31 14:50時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

佐藤自身の実戦から居飛車穴熊対藤井システムの将棋をピックアップし、振り飛車破りの奥義を伝授する本。

……というと聞こえはいいが、申しわけないが白砂には「売らんかなの本」にしか見えない。ホントに申しわけないが。
やっぱり、白砂は実戦譜集に対しての評価が低いんだと思う。それは否定しない。でも、「ここで▲7七桂としたのは疑問で、▲7七銀は少しおかしかった」と言われて、その後の変化がさらっと流されて、その疑問の後の指し手がえんえんと続くというのは納得できない。
いや、そういう本も必要だとは思う。しかし、わざわざ「康光流振り飛車破り」と、トッププロの名前を挙げておきながら実戦譜だけでお茶を濁すと言うのはなんだかイヤだ。もっとも、実戦譜集はトッププロの名が冠されていなければ誰も買わないだろうから、仕方がないのだが。
研究は若手、トッププロは実戦譜、というのはなんだか寂しい。せっかくトップにいるのだから、その研究を見せて欲しい。でもまぁ、研究は若手の方が熱心か……(笑)。

作成日:2001.07.20 
実戦譜集

相振り飛車の正体

相振り飛車の正体
著者 :宮崎 国夫
出版社:木本書店
出版日:2000-07-01
価格 :¥3,960(2024/08/31 20:08時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

 高い。

とにかく高い。なんでこんなに高いんだ。

非常に高度な内容であり、力作であることは認める。しかし、3,600円はなんぼなんでも高すぎると白砂は思う。

内容は、相振り飛車の実戦181局を集めてそれに詳細な解説を加えたものである。しかし、いきなり実戦譜が並ぶので、相振りの「形」を知らない級位者は読んでも意味がないだろう。
また、図面は少なく、全編を指し手が覆う(笑)。盤駒は必須である。初段前後の人は辛いかもしれない。
本書はあくまでも、「更なる研究用」の本だと思う。

もう少し値段が安ければとも思うが、例えば半額に下げたとしても2倍の売れ行きにはならないだろう。そう考えるとこの価格設定は仕方がないのかもしれない。
むしろ、実戦集をサブにして定跡講座をした方が売上は伸びそうな気がするのだが……。

作成日:2001.07.20 
相振り飛車

実戦の振り飛車破り

実戦の振り飛車破り
著者 :郷田 真隆
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:2000-07-01
価格 :¥108(2024/08/31 16:24時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

てっきり定跡書だと思っていたのだが、郷田の実戦譜を元に振り飛車を攻略する方法を解説するというものだった。なので「対振り飛車」ではなくてこちらに入れている。

実際のところ、実戦譜を元に振り飛車破りを解説するというのがどれくらい役に立つかは疑問だと思う。白砂自身が「本で将棋を覚えた」タイプだから仕方がないとも思うのだが、その辺がどうも判らない。
特に、郷田である。
まぁ、郷田だから実戦譜を見たいという要求もあるのだと思うが(そしてそれが発刊の理由だと思うのだが)、できればトッププロであれば理論的な定跡として振り飛車悪しを証明して欲しい。
「振り飛車悪し」は少々おおげさだが、本のコンセプトが振り飛車破りなのだから、それくらいはしてもいいんではないだろうか。

郷田の本、ということで期待したのと、そのギャップが大きいためにやや点が辛くなっているのかもしれないが。

作成日:2001.07.20 
実戦譜集
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