実戦譜集

新 谷川浩司全集 3

新谷川浩司全集 3 平成14年版
著者 :谷川 浩司
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2004-07-01
価格 :¥420(2024/08/31 14:50時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

新、となっているが3、というよく判らない題名になっているが、これはおそらく「新装丁」という意味だと思う。今回から、本の表紙がハードカバーっぽい厚い紙質になっていた。

内容自体は、そんなに変わり映えはしていない。いつもの通りの実戦集である。
冒頭にインタビューがついていたが、これはいままであったっけ……?(←買ってないので確認できない)

谷川ファンは買い。その他の人は、ちょっと微妙。本書に限らず、こういう類の本は、きちっと読みこなせる人でないと買っても意味がないと思うので。

作成日:2004.07.19 
実戦譜集

新 谷川浩司全集 2

新谷川浩司全集 2
著者 :谷川 浩司
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2004-01-01
価格 :¥450(2024/08/31 15:28時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

谷川の棋譜を集めた本。自戦記編と実戦譜編があり、自戦記が15局、残りの44局は棋譜+手の解説といった構成になっている。

サブタイトルに「平成13年度版」とあるように、平成13年度に指された将棋が載っている。少し仕事が遅くないか? という気もするが、一応「自戦記」ということらしいので、それだけ時間がかかってしまったということだろう。
内容そのものは面白く読めた(個人的に谷川の文章は嫌いではないので)。が、タイトル戦の将棋などはあっちこっちで語られ尽くされているので、もう飽きたというかお腹いっぱいというか、うーん……やっぱり少し出版を早くした方がよかったと思う。
この本の内容をこの時期に出したとして、これはきっと谷川ファン以外には買わないよねきっと。
もう少し、できればあと半年早ければ、棋界展望といった趣がないわけではない(なんだかんだ言ったって谷川は棋界の中心にいたんだし)ので、別の需要が喚起されたと思う。

完全に「ヲタ向け」と割り切っていると思うので、売り上げの心配なんてのは野暮な話かもしれないのだが(笑)。

作成日:2004.02.10 
実戦譜集

将棋名人戦 第60期

第60期将棋名人戦―名人丸山忠久・挑戦者森内俊之
著者 :毎日新聞社
出版社:毎日新聞出版
出版日:2002-07-01
価格 :¥2,819(2024/08/31 20:33時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

なんか「小物同士の対決」っぽかった名人戦の(ファンの人ごめん)観戦記を集めたもの。特別に編まれたものではなく、新聞に載ったのをただ集めただけ(に見えるんだけど……違うのかな?)という構成は、個人的にはあまり好きになれない。観戦記時点では結論が出なかった形に新型が出るとか、いろいろ観戦記-出版までには間があるわけで、その間をまったく埋めない手抜きの構成はどうかと思う。
まぁ、竜王戦なんかもこの形式は踏襲しているようだが、むちゃくちゃ言っちゃえば、新聞に載っていてタダで読めていたものをかき集めただけで1,800円というのは詐欺だろー(笑)、とまで思ってしまうのだ。

将棋自体は、そこそこに面白かったと思う。
全体的に(第3局の大トン死を含めて)丸山名人に読み抜けが多かったような気がするが、当時随分と不調説が囁かれていたし仕方がないのかもしれない。それよりも包み込むような全体を細やかに読んでいる森内新名人を誉めるべきだろう。
ある程度定跡の最先端を行っていた部分はあるので、有段者はそこら辺を追いかけるのが楽しみになるかもしれない。図面は全体的に少ないので、できれば盤駒を出して並べていただきたい。

作成日:2002.07.15 
実戦譜集

将棋倶楽部24万局集

将棋倶楽部24万局集: 棋譜データベース
著者 :久米 宏
出版社:ナイタイ出版
出版日:2002-03-01
価格 :¥6,480(2024/08/31 15:28時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

最近はネットで将棋を楽しむこともできるようになったし、棋泉や柿木のデータベースに棋譜をぶち込んで研究に生かす人も出てきた。まさに電脳研究(笑)の時代に突入したわけだが、そんな中、ネット将棋最大手の将棋倶楽部24が24万局という膨大なデータ集を発売した。

なんといっても本書(?)のウリは、アマ強豪の棋譜がたくさん収録されていることだ。プロの場合、指し手は相手の狙いを殺す方向に走りがちだし、少しの有利でも「有利」と考えたりするところがあるので微妙な機微はアマチュアにはわかりにくい。それよりは、同じアマチュアであるアマ強豪の棋譜の方が参考になるかもしれない。
また、当然のことながら変態戦法もたくさん載っている。定跡書の少ない形でも、数百局単位で棋譜を手に入れることができる。有段者ならこの素材だけで十分すぎるほどの研究ができるだろう。

おそらく図書館に行けば本は置いてある。コピーはやろうと思えばできるが、それは著作権法違反になるのでやらないように(←図書館職員より)。

作成日:2002.03.25 
実戦譜集

第十四期竜王決定七番勝負

竜王決定七番勝負 第14期: 激闘譜
著者 :読売新聞社
出版社:読売新聞社
出版日:2002-02-01
価格 :¥4,184(2024/08/31 14:50時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

2年連続で藤井-羽生の対戦となった第14期竜王戦の観戦記を集めたもの。四間飛車の定跡を創るシリーズでもあったと思う。白砂もネット中継にかじりついていたクチである。

しかし、こういう企画というものは「今まで書いたものをただ集めるだけ」でなんの工夫もない。もう少しいろいろと考えてもいいと思う。せっかくの好カード、名局なのにもったいない。

作成日:2002.02.22 
実戦譜集
広告