実戦譜集

花村流実戦将棋

Amazon商品リンクショートコード内にASINが入力されていません。

花村九段の書いた自戦記。
ファンだから買っただけで、そうでなければ単なる自戦記として読みもしないだろう。1976年の本である。題材も古い。
ちなみに、私はこれを帯広の古本屋で買った。新婚旅行の最中である。
その時は確かなんやかやで5,000円分くらいの古本を買ったと思う。ついでに言うと、その時に買った一番怪しい本は『幻のツチノコを探せ』である(爆)。

作成日:2001.07.20 
実戦譜集

東海の鬼

東海の鬼 花村元司伝
著者 :鈴木 啓志
出版社:マイナビ
出版日:2012-02-14
価格 :¥2,174(2024/08/31 16:24時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

花村9段追悼記念として出版された本である。
随筆と実戦譜解説で綴られており、特に実戦譜は花村流の面目躍如で十分に楽しめる。勉強として読むのではなく、楽しむために読んでほしい。

個人的に一番気に入ったのは米長の書いた文章。

花村九段は下戸で、酒は全然飲めないらしい。ところが珍しく呑んで酔っ払って、みんなが麻雀をしている横で寝入ってしまった。
ところが。
しばらくすると突如「キョウコ、イクヨ」と叫んだらしいのだ。
寝言である。ちなみに、京子とは奥さんの名前。一体どんな夢を見ていたんだか……。
ところがところが、麻雀を打っていた面々、後ろで見ていた米長らは花村九段の体内、というか体外の異変に気づく。なんと、その寝言と共に「夢精」をしたというのだ。時に花村50歳。
「50にしてこの若さ。あの元気な大先生がこんなに早く逝く(白砂注 シャレか?)とは私にはとても信じられないことであった」
と、米長の文章は結ばれている。

作成日:2001.07.20 
実戦譜集 読みもの

森下の矢倉

森下の矢倉
著者 :森下 卓
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1995-05-01
価格 :¥150(2024/08/31 20:33時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

森下8段の出した矢倉の実戦集。
なんで買ったんだろう……。

たぶん、花村9段の弟子、ということで、森下8段には注目していたのだろう。棋界通なら「花村の平手千局ぶつかり稽古」はよく知っているだろう。

内容はと言えば「実戦集」としか言いようがなく、自戦記が50局と棋譜がたーんと載っている。
これを並べて、それで急所をつかんで理解できる棋力の人には薦められる。もちろんそんなのは高段者に限られるだろうから、そのために評価はこうなっている。
実戦譜はこういうものだということは判っているのだが、級位者にも判りやすい実戦譜というものはないのかなぁと、本稿を書くにあたってちょっとだけ考えさせられた。

作成日:2001.07.20 
実戦譜集
広告