羽生善治の強襲の一手100 新人王戦から名人戦・竜王戦勝利へ
「<終盤の魔術師>森 雞二九段が羽生マジックの決め技100を次の一手形式で出題解説」ということなのだが、あまりそんな感じはしない。むしろ羽生の今までの歩みをまとめた、という趣の方が強い。
内容は題名のとおり次の一手が100問。難易度はまちまちで、解説もあまり詳しいとはいえない(そもそもあまりスペースがないので)。
やはり、100問解いて強くなろう! ではなく、100問ながめて羽生の足跡をたどろう、という本だ。
もちろんそれで悪いというわけではないのだけれど。いろいろな意味で損をしているような気がする。