その他

やまと先生の入門! 将棋教室 すぐに指せる、強くなる!!上達するからおもしろい!!

やまと先生の入門!将棋教室: すぐに指せる、強くなる!!上達するからおもしろい!!
著者 :高橋 和
出版社:日本文芸社
出版日:2003-11-01
価格 :
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

高橋和というアイドルを前面に押し出した将棋入門書。お隣の囲碁の方では梅沢由香里タンの入門書がたくさんあるが、それと同じようなものである。今のところ、将棋界でのビジュアル代表は和ちゃんか中倉@美形でフラットの方(<ごめんなさいごめんなさい)だろうから、こういう本もアリだろう。DVDなら、千葉(碓井)涼子あたりが『毒舌将棋入門 マゾの方用』みたいなのもアリかもしれないが(笑)。

中身は意外とまともで、駒の動かし方から玉の詰まし方から、基本的なことは習得できる。いくつか定跡も紹介してあるので、ホントにホントの初心者でも、そこそこ形だけは指せるようになるだろう。
各ページの見出し上には和ちゃんの顔写真がある。いろんな表情のがあるんで、やまとヲタはその写真を見るためだけで買い。そうでなくても、そのためだけに立ち読みするのもいいと思う。

しっかし、もう人妻なんだよなぁ……。

作成日:2004.01.28 
入門

入玉大作戦 逃げるが勝ち!

入玉大作戦: 逃げるが勝ち! (MYCOM将棋文庫 22)
著者 :毎日コミュニケーションズ
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2003-12-01
価格 :¥2,399(2024/09/01 14:19時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

私は3二金戦法という戦法を指しているのだが、この将棋のコンセプトは「入玉」である。しかし、入玉というのは簡単なようでとても難しい。流れ弾の当たる確率が高いのだから当然である。
本書は、そんな難しい入玉のテクニックにスポットを当てて書かれている珍書である。
元々が「実戦的」な技術なのでウソっぽいところがないわけではないのだが、読んでいると「将棋は入玉だ」と思ってしまう(すいません、ウソです)。

本書に限らず、この「外伝」シリーズは先に紹介した「伝説」シリーズと同様、アマチュアが最も知りたい、けれども今まで紹介されていなかったさまざまな手筋が紹介されている。毎コミのそういう編集方針は好ましく思う。
最近はやや停滞感があるが、またこれらのシリーズのような良書を世に出して欲しい。

作成日:2003.12.14 
その他の分類

お昼休みに解く初段次の一手

お昼休みに解く初段次の一手
著者 :毎日コミュニケーションズ
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2003-09-01
価格 :¥424(2024/08/31 16:43時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

タイトル通り、次の一手本。
難易度はさまざまだが、いろんなタイプの問題がある。

個人的にはこういうものをわざわさ買ってまで読むことはないかなぁ……と思っているのだが(笑)、初段になるくらいまでの人は「常に将棋に接しておく」というのも上達法の一つだと思うので、持っていて損はないかもしれない。
さらっと読めるので、図書館で借りて2週間で読む(今の図書館は大体貸出期間は2週間のようです)、というのが賢い利用方法かもしれない。

昔、近代将棋の付録で「ふろ詰(水に濡れても大丈夫な素材で作られた小冊子)」というのがあったが、そんな感じの本を出してくれてもいいかもしれない。

作成日:2003.10.01 
次の一手

羽生善治の必殺の一手100 羽生マジック傑作選 五冠獲得と早指しの妙技

羽生善治の必殺の一手100: 羽生マジック傑作選 五冠獲得と早指しの妙技
著者 :森 鶏二
出版社:日本文芸社
出版日:2003-02-01
価格 :¥918(2024/08/31 19:02時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

羽生の勝った将棋を集めて、次の一手形式で出題する。題材は、藤井竜王との激戦を制したあの竜王戦を基点として、そこから遡って100局分の将棋である。まぁ最近の将棋と言ってもいいだろう。
単純な次の一手だけではなく、そこに至るまでの簡単な解説と、巻末には実戦譜が収録されている。羽生の実戦譜集だと思って購入するのもありかもしれない。

図書館に入荷されたので手にとってみたのだが、はっきり言って難しい。さくさくっと見ただけではあるが、2/3くらいしか判らなかった。
しかも、解説がかなり不十分。中盤くらいの将棋を題材にして、正解手とそこからはっきり良くなるまでの棋譜を書き、なのに図面が投了図。なんじゃそれは(笑)。図面がない上に手の意味もあんまり説明してくれないので、手順を頭の中で追えない人は盤に並べて確かめるしかない。それか読み流すか(笑)。
とはいえ、たかが(と敢えて言ってしまう)次の一手に盤駒を引っ張り出してくるとも思えないし、級位者が手順を追えるとは思えないので(頭の中の盤をきちんと動かせたら、初段は確実にあると白砂は思う)、きっと級位者の人は読み飛ばすことになると思う。つまり、この本は「読者を選ぶ」。

評価の方は、そういうことを考えて上のようになっている。有段者にはお勧めかといえばそんなに強く勧められるものではないが、既存の次の一手よりは遥かに骨がある。

ただし。
羽生マジックは、あんまり出てこない(笑)。看板にでっかい偽りあり、だと思う。

作成日:2003.03.13 
次の一手

編集者T君の謎 将棋業界のゆかいな人びと

編集者T君の謎 将棋業界のゆかいな人びと (講談社文庫)
著者 :大崎 善生
出版社:講談社
出版日:2006-07-12
価格 :¥735(2024/08/31 20:17時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

いわゆるエッセイ集というやつで、将棋界のいろんなことについて面白おかしく(というとちょっと否定的なニュアンスになっちゃうのか)書いている。昔「将棋世界」の編集長だっただけあってそのテの裏話には事欠くことはなく、それで「週刊現代」という将棋と全然関係ない雑誌でも連載ができたんだろう。

面白く読めたのだが、個人的にはちょっと著者がうるさい(笑)感じがした。こういう読み物の場合、書いている当人というのはあんまり表に出てこなくていいと思うのだ。もちろん、受け止めたことを書くわけだから著者が前に出ないと始まらないのだけれど、この本の場合、なんだか個人の自慢話を聞いているような感じになってちょっと厭だった。まぁ、ホントに個人的な話なんだけど。
それから、この本には高橋和のことが書いてある。その原稿を書いた時に既につきあっていたのか結婚の約束をしていたのか、そんなことを考えながら読むとより楽しめると思う。

作成日:2003.02.19 
読みもの
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