第十四期竜王決定七番勝負
2年連続で藤井-羽生の対戦となった第14期竜王戦の観戦記を集めたもの。四間飛車の定跡を創るシリーズでもあったと思う。白砂もネット中継にかじりついていたクチである。
しかし、こういう企画というものは「今まで書いたものをただ集めるだけ」でなんの工夫もない。もう少しいろいろと考えてもいいと思う。せっかくの好カード、名局なのにもったいない。
2年連続で藤井-羽生の対戦となった第14期竜王戦の観戦記を集めたもの。四間飛車の定跡を創るシリーズでもあったと思う。白砂もネット中継にかじりついていたクチである。
しかし、こういう企画というものは「今まで書いたものをただ集めるだけ」でなんの工夫もない。もう少しいろいろと考えてもいいと思う。せっかくの好カード、名局なのにもったいない。
前2冊に続くシリーズ物。こうしてみると、毎月発刊しているようだ。
……どんな需要があるんだろうホントに。
否定的な言葉ばかりで申し訳ないが、どーも「単行本でわざわざ読む」ほどのもんかぁ? という気がするのだ。作品として楽しめるものであったり、普遍的な手筋が散りばめられているというのなら判る。作品と言うには実戦的すぎるケースも多々あるし、かといって体系化されている手筋というような感じてはない。というか、手筋であればそれを際立たせるために部分図で解説した方がいいと思うし。
しかしまぁ、この感じだと近々「五段の終盤」が刊行されるのは間違いないだろうから(笑)。4冊揃えてばばばばっといっぺんに解く、ということをすれば、少しは骨っぽいかもしれない。
いや、いいんだけどさ。
次の一手と定跡の解説は違うし。
けどさ。
ただ、一つ思ったことがある。
鈴木大介は、次の一手の本を書かせた方がいいと思う(もともとゴーストなんじゃないんかい、という棋士共通の疑惑は置いといて)。
ひとつひとつにそれなりに文章を書いていくと、そこそこの文章量にはなるので、変化をいっぱい聞いている気がする。『ゴキゲン中飛車を指しこなす本』と同じ手法だな、要するに(笑)。
内容自体は、基本的なところは押さえてある。なので、真面目な話をすると級位者はチェックしておいてもいいかもしれない。ついでに鈴木本の定跡書をどれか一冊読む。これで「形」はばっちり理解できる。
ただし、そっから先は長い(笑)。楽しいけど長い。
でも、その時になったら、改めて別の本に移ればいい。
最初は単純なのが一番だ。
週刊将棋の段位認定問題から、二段の問題を集めたもの。
これを言ってしまったら身も蓋もないのだが、次の一手の回答で強さが判るほど将棋は単純なゲームじゃない。そういう意味で、こういう認定制度はあまり意味がないと思う。もっとも、白砂もこれで五段の免状を取ったのでなんとも言えないんだけど……(笑)。
実際の問題だが、どちらかというと「スーパートリック」的な(という表現も古いなぁ……)ものが多い。詰将棋同様、慣れでなんとでもなってしまう感が強いので、本書の問題を解けないから二段の実力がないとか、スラスラ解けるから俺は強いんじゃないかとか、そういう考えはしない方がいいだろう(<しねえって)。
わざわざ買ってまでやりこむ必要はないと思う。通勤電車の中とか、ちょっとした合間にパラパラめくっていく分にはいいかもしれない。それだって、白砂だったら詰将棋の本にするしなぁ……。
というわけで、あんまりニーズが見えない。