詰め将棋

実戦に役立つ詰将棋3手5手

実戦に役立つ詰将棋3手5手
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2005-08-01
価格 :¥660(2024/08/31 16:01時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

3手詰と5手詰だけを集めた本。『週刊将棋』の下の段にある「詰将棋入門」から持ってきている。

結論から言うと、この本は初級者が読んでも「実戦に役立つ」ことはない
一度でも『週刊将棋』の「詰将棋入門」を解いた人なら判ると思うが、この詰将棋、3手詰はかなり特殊な線駒の使い方をする。難易度で言ったら「詰パラ」などの方が数段上なのだが、一般の詰め将棋本に比べたらよっぽと「そっち寄り」の問題ばかりだ。そんなものを解いていったところで実戦にはほとんど役に立たない。もちろん「解いたことによる棋力上昇」とは問題が別である。ここで言っているのはあくまでも「こんな詰み筋実戦じゃ出ねぇよ」という話だ。

一方、3手詰の「凶悪さ」に比べると、5手詰の方はまだ素直に作ってある。
なので、もし間違って(笑)買ってしまったり立ち読みした級位者の方がいたら、5手詰から解くことをお勧めする。
5手詰で基本詰手筋と自信(笑)を養ってから、マニア向けの3手詰に挑戦すればいいだろう。

あと、巻頭の詰め手筋の解説は役に立つ。短いながらうまくまとめられており、詰め将棋初心者には一度でいいから目を通しておいて欲しい内容となっている。

作成日:2005.10.26 
詰め将棋

森信雄の勝ちにいく! 詰将棋ドリル

森信雄の勝ちにいく!詰将棋ドリル: 反復練習で身につく一手・三手・五手詰め
著者 :森 信雄
出版社:山海堂
出版日:2005-02-01
価格 :¥691(2024/08/31 16:01時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

1手3手5手の詰め将棋本。
ドリルってなによ? と思って、開いてみて意味がすぐに判った。確かにドリルだ。
基本的な詰め手筋を抽出して紹介する形式で、問題形式と捉えない方がいいかもしれない。何度も「見て」覚えるタイプの本だ。

詰将棋は難しいという話をよく聞くが、「詰パラ」みたいなのは置いといて、将棋世界や週刊将棋の詰将棋クラスであれば、既存の詰め知識があればほとんどが数分から十数分で解くことができる。まぁそこまで行くための本ではないが、その第一歩として、「10分で解ければ初段」くらいの詰め将棋であればさっくり解けるような知識を得るための本である。
実際、一手詰という形を紹介する詰め将棋本はあまりないので、本当の初級者の方でも十分に「モト」が取れると思う。別に本書のガイド通りに□にレ点を埋めていく必要はないが、そのつもりで何度も読み返すことだ。そうすればきっと詰め将棋の知識は身についていく。
段クラスの人なら、本書を手にとるのは時間のムダ。いくら手筋を知るためとは言ってもさすがに易しすぎる。『5手詰ハンドブック』辺りからにするのがいいだろう。

作成日:2005.03.02 
詰め将棋

5手詰ハンドブック

5手詰ハンドブック
著者 :浦野 真彦
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:2004-02-01
価格 :¥542(2024/08/31 16:01時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

5手詰めだけを200問集めた詰将棋集。
作成者はかつて”将棋界のマッチ”と言われた(笑)浦野真彦。名前だけでマッチとか呼ぶなよなぁ……

看寿賞を取っているくらいだから(短編と、確か長編でもあったはずなんだけど、忘れた)、さぞかし難しい詰将棋かと思いきや、「詰め将棋」だった。観賞用ではなくて、勉強用の詰め将棋である。
問題そのものは筋がいいというか「ちゃんとした5手詰め」なので(白砂には詰パラとかの飛び道具飛びかいまくりの詰将棋は別世界のものに見えます(笑))、慣れている人であればさくさくさくっと解けていくと思う。白砂は立ち読みで全題制覇したが、かかった時間は45分くらいだった。これでも1割くらいは「おっ」と立ち止まっているので、決して早い方ではない。

こちらのインタビュー(関西将棋会館ホームページ 別窓)で書かれているが、装丁にこだわったり、「ページをめくる前に答えが透けないように」ということで見開き4問ずつ出題としたり、かなり気をつかって作られている。装丁については、なんぼ気を使ったところで、中身が見えちゃえば「将棋の本見てるよ、キモっ」と思う人は思うだろうから、あんまり意味はないと思う(笑)。カバーかけちゃえばおんなじだし。意欲は買うけど。

昔からこの手の本っていっぱい出ていたような気がするが、「5手詰」という手数と内容にきちんとこだわって作られた本はあまりなかったと思う。白砂は基本的に詰め将棋の本は購入を薦めないのだが、これは買っても損はないのではないかな。

作成日:2004.03.10 
詰め将棋

詰将棋実力判定初段130題 実戦詰将棋、双玉形、長手数物まで出題!

詰将棋実力判定初段130題: 実戦詰将棋、双玉形、長手数物まで出題
著者 :
出版社:成美堂出版
出版日:2001-09-01
価格 :¥467(2024/08/31 16:01時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

まず驚いた。
最初、いわゆる「詰む将棋」の本だと思っていた。
違う。
いや、最初はもちろん入門編だ。初段前後くらいまでをカバーしている感じだ。
しかし、圧巻なのは後半。

なんでこんな難しい問題を載せんのよ(笑)
 ホントに。
白状すると立ち読みしたので手元に現物がない。だから細かい手数などは忘れたが、2、30手の詰将棋もあったと思う。それなりに妙手もあったりして、久しぶりに「歯ごたえのある詰将棋」に出会った気になった。これが「9手詰パラダイス」とかだったら、最初っからこっちも構えてるからそんな気持ちにはなんないんだけどね。
報知新聞に載ってる伊藤果の詰将棋くらい違和感がある、といったら判ってもらえるだろうか(笑)。
あまりの驚きに、ムキになって3日ほど本屋に通って全問制覇してしまった。
文教堂の店員さん、マジすんません。

作成日:2001.07.20 
詰め将棋

3日間で強くなる将棋の本 詰め将棋を楽しみながら実力アップ

3日間で強くなる将棋の本: 詰め将棋を楽しみながら実力アップ
著者 :伊藤 果
出版社:日本文芸社
出版日:2001-10-01
価格 :¥93(2024/08/31 16:01時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

伊藤果といえば詰将棋で有名だが、今度は「超入門編」ともいえる詰将棋、いや、詰む将棋本を書いた。

読まなくていい(爆)。

 真面目な話、伊藤果という人がどういう人かを知っている人が本書を読む必要は全くない。もちろん読むのは自由だけど。白砂も読んだし。ただ、薄々判っていることだと思うけど、ホントにホント、ガチガチの入門編なのだ(こんな表現はないか(笑))。
なにしろ駒の動かし方が載っているくらいなので、詰将棋入門というよりは将棋入門といった方がいいと思う。しかしまぁ、他ならぬ伊藤果の著書である。ウソでもこのカテゴリに入れておかないといけないだろう。

作成日:2001.07.20 
詰め将棋
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