投了の真相 プロの実戦即詰み100題
これはちょっと薦められないなぁ……。
コンセプトは悪くない。
これはフォローではなく正直な感想として書いておく。
プロの投了は早すぎてよく判らない。だからその先の詰め上がりまでを解説しよう。こういう試みは素直に評価する。
しかし、それ以上のものではない。
というかそれ以下である。
どういう理由かは知らないが、投了の局面で即詰みのある局面しか紹介していないのだ。しかも、詰め手順の解説しかしていない。これでは詰め将棋の本と同じである。せっかく実戦譜を題材にしているのだから、即詰みの局面にこだわらず、寄せの教材として使ってほしかった。
立ち読みなら……とは思うが、買って自分の本棚に並べる価値はない。