総合

歩の徹底活用術 駒別スーパー手筋講座

駒別スーパー手筋講座 1
著者 :小林 健二
出版社:創元社
出版日:2000-07-01
価格 :¥306(2024/09/01 03:49時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

駒の種類ごとに、その特性と効果的な使い方をレクチャーする……というありがちな企画(笑)の第1弾。やっぱり「歩」から入るのは自然だと思う。

小林健二ということで既に白砂は胡散臭い目で見ていたのだが(笑)、内容はいたって堅実。見開きごとに項立てされていて、手筋が判りやすく解説されている。
初心者には『将棋は歩から』『歩の玉手箱』などよりとっつきやすいかもしれないが、棋力が上がるにつれて「内容の薄さ」が目に付いてしまうかもしれない。なんとなく「不足感」があるのだ。

シリーズ化ということで、全部の駒をやる。もっとも、あとは2冊にまとめてということになっているが。
級位者であれば、シリーズを通して読んでみると棋力が上がるだろう。それは保証する。初段前後でも、いくつか拾い物があるかもしれない。有段者は、たぶん時間の無駄だと思う。

作成日:2001.07.20 
手筋

飛角桂香の徹底活用術 駒別スーパー手筋講座

駒別スーパー手筋講座 2
著者 :小林 健二
出版社:創元社
出版日:2000-08-01
価格 :¥1,100(2024/09/01 00:57時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『歩の徹底活用術』に続くシリーズ第2弾。
ツクリもテイストも全く同じ。なので、評価は3部作全て同一にした。級位者の実力向上に役立ち、初段前後の人の新たな発見を誘う内容だ。

飛角桂香という飛び道具が題材なのでもう少し飛んだり跳ねたりする内容だと思ったのだが、至って平凡。例えば、飛車であれば飛車交換を目指すだの自陣飛車だの、角であれば石田流の角打ちだの。言ってしまえばどれもこれも定跡にあるようなものばかりで、(本を)作るのは簡単だったんだろうなとは思う。
個人的には、コバケンの株はまた下がった(爆)。

作成日:2001.07.20 
手筋

大逆転! させる技、させないテクニック

大逆転させる技、させないテクニック
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1996-04-01
価格 :¥31(2024/08/31 18:54時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

不利な局面を粘っていき逆転する、また優勢な局面をきっちり勝ち切る技について解説している。

しかし……と、敢えて言ってしまうが、ちょっとお勧めできない。

一応章立てもしてあってそれぞれテーマもあるのだが、はっきり言って印象が薄い。逆転した実戦譜を延々見せられても、わけが判らないだけである。
おまけに、「逆転」を扱っている本のはずなのに、その前の相手が気持ちよく攻めている「手筋部分」から載せてしまっているので、どこがポイントなのかはっきりしなくなっている。

わけが判らない、ポイントがボケている、おまけに図面の関係がめちゃくちゃと、構成上いいところは一つもないと断言する。
素材はいいので、盤駒を出して鑑賞できるレベルの人はいいが、そうでない人は損をした気分になるだけである。私なら三段以下には絶対に薦めない。

作成日:2001.07.20 
終盤・寄せ

森内俊之の戦いの絶対感覚

森内俊之の戦いの絶対感覚 (最強将棋塾)
著者 :森内 俊之
出版社:河出書房新社
出版日:2000-02-01
価格 :¥1,400(2024/09/01 00:57時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

<%CustomURL(448,『佐藤康光の戦いの絶対感覚』,)%>の森内バージョン。こうなると、藤井や丸山あたりのバージョンも欲しいところだ(笑)。

 佐藤のそれと同じく、非常に高度なことをやっている。ただし、個人的な印象なのだが、森内の方が若干「もみあい」の局面が多いので、読んでいてわかりがいい。佐藤本の方が抽象的な局面が多かったように思う。題材の選出自体が棋風の違いなのだろうか。
 佐藤本同様の内容なので、やはり級位者には辛い。2、3段クラスでないと理解はできないと思う。

作成日:2001.07.20 
総合

玉金銀の徹底活用術 駒別スーパー手筋講座

駒別スーパー手筋講座 3
著者 :小林 健二
出版社:創元社
出版日:2000-12-01
価格 :¥1,100(2024/08/31 18:44時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『歩の徹底活用術』『飛角桂香の徹底活用術』に続くスーパー手筋講座シリーズ最終巻。
定跡借用手筋は相変わらず健在で、今回は1ページ目から▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩の局面での▲4八銀を解説している。相掛かりでの超序盤▲3八銀もある。そりゃ活用かも知らんけどさぁ……(笑)。
金はさすがに寄せの主役なだけに終盤の解説が多かったが、それでもよくある必死解説本をパクったような感じだ。玉に至ってはしばらく「囲いの種類」が続く。駒の活用術じゃないんかい!

……まぁ、カタログだと思えば腹も立たないし、逆に作りの良さも際立って見える。見開きを基本単位とし、練習問題は1ページに上下2題。カタログと考えれば結構なボリュームである。
やっぱり、級位者向けの手筋大全なのだろう。電話帳のようなもので、必要な時に開けばいいし、前から読む必然性すらない。そういう本なのである(←結構誉めてます。念のため)。

作成日:2001.07.20 
手筋
広告