定跡

四間飛車を指しこなす本 1

四間飛車を指しこなす本 1 (最強将棋塾)
著者 :藤井 猛
出版社:河出書房新社
出版日:2010-08-03
価格 :¥1,485(2024/09/01 09:46時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

満を持して登場した本家藤井猛による四間飛車の解説本。とはいっても本書は「藤井システム以前」の急戦についての解説で、有段者には常識的な変化が多いかもしれない。

特徴的なのは、定跡解説書でありながら、次の一手形式で進んでいくこと。
そのため、図面が非常に多い。ほぼ数手ごとに図面が挿入される。昔の米長の奇襲シリーズくらい多い。
ただ、次の一手形式のため、今が変化なのか本筋なのかが判りにくいという欠点はある。きちんと読めば大丈夫なのだが、こういう形式である以上、混乱する可能性は高いと言わざるを得ない。

良くも悪くも、従来にないタイプの定跡書であることは間違いない。
あ、あと、電車の中では読まない方がいいかもね(笑)。

作成日:2001.07.20 
四間飛車

振り飛車新世紀4 鈴木流四間穴熊

鈴木流四間穴熊 (振り飛車新世紀 4)
著者 :鈴木 大介
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1998-04-01
価格 :¥50(2024/08/31 14:33時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

大ざっぱな解説では評判の(笑)鈴木大介の本。本書はまだ若かりしころの執筆のはずだが(書いてれば、だけど)、その姿勢は変わってない。

対急戦(△5三銀左・棒銀)と対持久戦(銀冠・居飛車穴熊)の解説があるが、ほとんど変化なし。対急戦には▲3六歩と▲7八金、対持久戦には▲4六歩~▲4七金という形で迎撃する。
本書だけで穴熊を指しこなすのは無理だと断言するので、別の本でフォローしてほしい。

作成日:2001.07.20 
穴熊

必勝向かい飛車 豪快!攻める怒涛流

必勝向かい飛車 新装版 (SUPER SERIES)
著者 :大内 延介
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:1996-08-01
価格 :¥1,500(2024/09/01 00:21時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

メリケン向飛車も載っているが、もっと一般的な(?)向かい飛車の形も解説されている。そういう意味では級位者には目を通してもらいたい。
ただ、変化に乏しいうえに、定跡書にありがちの「二人で有利にさせる」手が多い。級位者に手の感覚を解説するには必要なことなのだろうが、そういう意味では上級者には薦められない本ではある。
ついでに言うと、実戦譜も古い。昔の本だということを感じさせる。
あくまでも入門書、啓蒙書として評価すべき本だ。

作成日:2001.07.20 
向かい飛車

振り飛車新世紀6 杉本流四間飛車 封殺!居飛車穴熊

杉本流四間飛車: 封殺居飛車穴熊 (振り飛車新世紀 6)
著者 :杉本 昌隆
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1998-12-01
価格 :¥1(2024/09/01 06:56時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

「封殺」という言葉どおり、居飛車穴熊を破るのではなく、居飛車穴熊に組ませない指し方を解説した本。藤井システムの主要である変化も多くなっているので、藤井システムを指す人は必携だ。
また、後半の相穴熊については、『振り飛車新世紀 4 鈴木流四間穴熊』と合わせて読むといいと思う。

個人的に、杉本の本は読みやすい。変化の解説、今どこを解説しているのかという基本的な情報が、読んでいて頭に入って来やすいのだ。なんで? とか、どこが? とか突っ込まれると非常に困るのだが。

作成日:2001.07.20 
穴熊

秘法 巻之四 右玉伝説

右玉伝説: 右玉の秘法を伝授 (MYCOM将棋文庫 17)
著者 :毎日コミュニケーションズ
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2003-08-01
価格 :¥198(2024/08/31 22:07時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

古来の右玉と言えば腰掛け銀模様からの右玉だったが、現代では「負けにくい」というコンセプトから、さまざまな種類の右玉が登場している。本書では、そのうち風車系の右玉と矢倉中飛車の右玉について解説している。

非常に限定的な形でしか解説していないのでややウソっぽい感じもするが(笑)、決まったときの破壊力は感じ取れる。ただ、やはり玉が薄いことは薄いので、受け好きの人に向いていると言えるだろう。
個人的には、3二金戦法を指している関係もあって右玉は好きなのだが、やはり人に薦めるのはちょっと……と思う。本自体はいい出来なので買っても損はない。

作成日:2001.07.20 
中飛車 その他の居飛車
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