定跡

秘伝 穴熊王 ~堅い・攻めてる・切れない・勝ち!~

秘伝穴熊王: 堅い 攻めてる 切れない 勝ち
著者 :美馬 和夫
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1995-09-01
価格 :¥759(2024/08/31 20:58時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

アマ強豪で穴熊の大家、美馬さんが書いた本。自分の書いた文章というものが実際に本になるというのはどんな気持ちなんだろうか。同じアマチュアとして(「強豪」の文字が入れられないのが悲しい)、そしてアマチュア文筆家として非常に興味がある。
内容は居飛車・振り飛車を問わずとにかく穴熊について解説されている。プロ間では藤井システムが登場してやや劣勢の感があるが、アマチュアでは依然として「熊れば勝ち」「攻めればよし」は真理なんだろう。
特に劣勢からの逆転術については参考になる。穴熊党なら是非読んでおきたい本だ。

作成日:2001.07.20 
穴熊

相振り飛車の正体

相振り飛車の正体
著者 :宮崎 国夫
出版社:木本書店
出版日:2000-07-01
価格 :¥3,960(2024/08/31 20:08時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

 高い。

とにかく高い。なんでこんなに高いんだ。

非常に高度な内容であり、力作であることは認める。しかし、3,600円はなんぼなんでも高すぎると白砂は思う。

内容は、相振り飛車の実戦181局を集めてそれに詳細な解説を加えたものである。しかし、いきなり実戦譜が並ぶので、相振りの「形」を知らない級位者は読んでも意味がないだろう。
また、図面は少なく、全編を指し手が覆う(笑)。盤駒は必須である。初段前後の人は辛いかもしれない。
本書はあくまでも、「更なる研究用」の本だと思う。

もう少し値段が安ければとも思うが、例えば半額に下げたとしても2倍の売れ行きにはならないだろう。そう考えるとこの価格設定は仕方がないのかもしれない。
むしろ、実戦集をサブにして定跡講座をした方が売上は伸びそうな気がするのだが……。

作成日:2001.07.20 
相振り飛車

これにて良し? 四間飛車VS急戦定跡再点検

これにて良し: 四間飛車VS急戦定跡再点検
著者 :高野 秀行
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1999-09-01
価格 :¥1,320(2024/08/31 18:41時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

定跡書で「~にて先手良し」と書かれた局面から負けてしまった、という話はよく聞く。しかし、それは単純に力の問題で、定跡が間違っているというわけではない。本書は、定跡で結論が出た局面からもう少し指し進めて、「なぜこの局面が先手(後手)有利か」を詳しく解説してくれるものである。

実は、個人的には題名から「実は定跡で『~にて先手良し』と言っていたのは間違いで、そういう定跡のウソっぽい話を掘り下げる本なのか」と思ってしまった。だって、末尾が!?ですよ。疑うじゃない(笑)。

思惑は外れたものの、しかし、そこそこ読めた。もともとこの本の対象棋力が下の方を対象にしているので、有段者には必要がないかもしれない。

作成日:2001.07.20 
四間飛車

振り飛車新世紀3 久保流四間飛車(下) 居飛穴粉砕!

久保流四間飛車 下 (振り飛車新世紀 3)
著者 :久保 利明
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1997-12-01
価格 :¥117(2024/08/31 14:33時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

居飛車穴熊対策として名を馳せている「藤井システム」は、実は久保が指していた戦法でもある。言わば「ホントの本家」の解説なわけで(笑)、非常に勉強になる。

藤井システムタイプだけでなく、後手番の作戦として浮き飛車型や銀冠に組み合っての将棋についても解説している。こういう戦形の解説書はあまりないので、できれば手元に置いておきたい本である。

白砂はこういう将棋を指さないから持ってないんだけど(爆)。

作成日:2001.07.20 
穴熊

攻める振り飛車 四間飛車穴熊&力戦振り飛車

実戦教室攻める振り飛車: 四間飛車穴熊&力戦振り飛車
著者 :鈴木 大介
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:2000-04-01
価格 :¥1(2024/09/01 06:56時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

竜王戦挑戦者にもなったことのある鈴木6段が、力戦形の振り飛車について書いた本。

鈴木6段の本は全体的に「おおざっぱ」で、変化の底はほとんどない(爆)。なんと言うか、狙い筋だけを紹介して「あとはよろしく」みたいな雰囲気があるのだ。氏の実戦そのままである(笑)。

まぁ、考えようによってカタログ的であり、そう割り切ってしまえば好感が持てる。いきなり詳細な解説を聞かされたってその戦法の面白味は伝わらない。痛快な手順で相手をブッ倒して「こんなスゲェ戦法なんだぜ!」とやってくれた方が、指してみる気になるというものである。
もっとも、あとになって「話が違うぢゃん!!」となるわけなのだが(笑)。

本書に収録されているのは級位者が指して楽しい戦法ばかりだと思う。本書を足がかりに、いろいろと手を伸ばしてみるのもいいかもしれない。

作成日:2001.07.20 
穴熊
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