振り飛車

〈定跡〉相振り飛車

定跡相振り飛車 (パーフェクトシリーズ)
著者 :小林 健二
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:1998-01-01
価格 :¥1,320(2024/08/31 16:29時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『相振り飛車にツヨくなれ』を書いた小林八段の本。
同じネタで2つも書くなよ……。

内容は『相振り飛車にツヨくなれ』や『相振り革命』で十分にことたりる。逆に言うと、本書があれば前2冊は必要がないのだが、本書は少々カタログ的のため変化の底が浅い。最終的には別の本を頼ることになるだろう。

どうも小林八段の本は、スーパー四間飛車シリーズにしてもそうだが回を重ねる毎に質が落ちている気がする。カタログも必要だとは思うが、アマ高段者に必要なのは詳細な変化の述べられた突っ込んだ本だと思うのだ。なんだかだんだん「高段者の書いた定跡本」になっていくようで寂しい。
とはいえ、級位者にとっては役に立つ本だと思う。これを読んで一つでも多くの知識を蓄えてほしい。特に振り飛車党には必携である。

作成日:2001.07.20 
相振り飛車

新スーパー四間飛車Ⅰ

新スーパー四間飛車 1
著者 :小林 健二
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1994-08-01
価格 :¥53(2024/09/01 07:47時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

見づらい。
ほんとーに読みづらい。

「つくりが悪い」の一言に尽きるのだが、今、自分がどの変化を辿っているか、この変化の変化図がどこにあるのか、読んでいくうちにどんどん判らなくなっていく。
盤駒を出して研究をすればそんなことはないのだろうが、それを言い出したら構成のよしあしは問題でなくなってしまう。読みやすいということは判りやすいことと同じくらい重要であるべきだと思うのだ。
……などと出た後の本に言っても始まらない。とりあえず、本書が出た頃の最新形は網羅しているので、振り飛車党なら要チェックといえる。級位者にはちょっと辛いかもしれない。

内容は斜め棒銀・5七銀右急戦・棒銀・腰掛け銀。あんまり参考にならないかもしれない。棒銀の△4四歩くらいしか新しい感じはしなかった。

作成日:2001.07.20 
四間飛車

東大将棋ブックス四間飛車道場 第6巻 最強1二香

四間飛車道場 第6巻 (東大将棋ブックス)
著者 :所司 和晴
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2002-08-01
価格 :¥520(2024/09/01 09:50時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

どういう意味だか判りにくい題名だが、要するに後手四間飛車が急戦に対して△1二香と待つ形を指している。△5四歩も△6四歩も突かずに待つこの形が、さまざまな急戦を成功させにくくしている。
これを破るには……ということで、本書では新鷺宮定跡を扱っている。雑誌などに少しずつではあるが紹介されているので白砂のような怠け者にも変化の端々が伝わってはくるのだが、まとめて解説しているのは本書くらいではないだろうか。
もちろん、『新・鷺宮定跡』にも紹介されてはいるのだが、それからもこの戦法はかなり進化している。その分の隙間を埋める意味でも、本書の意義はあると思われる。
どちらかというと居飛車有利の感覚で書かれている気がするが、東大将棋シリーズはかなり中立な立場でかかれているので振り飛車党にも十分参考になる。

もう少しうまくまとめてくれると初段前後の人でも読みこなせると思うのだが、相変わらず読者を選ぶ本作りをしているので(笑)、しっかり読み込む人でないと理解はできないだろう。級位者は触らない方が無難だ。

作成日:2001.07.20 
四間飛車

振り飛車新世紀5 鈴木流相振り飛車

鈴木流相振り飛車 (振り飛車新世紀 5)
著者 :鈴木 大介
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1998-10-01
価格 :¥1,320(2024/08/31 17:55時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

前作では穴熊を解説した鈴木大介が、今度は相振り飛車を解説してくれた。もちろん「鈴木流」は健在なので、本書だけで相振り飛車は指せません(笑)。

▲7六歩△3四歩▲6六歩△3五歩から始まる向かい飛車対三間飛車の形から、基本的な金無双に組む形と、後手が穴熊・美濃に組む形を解説している。
正直言って、『相振り革命』『〈定跡〉相振り飛車』があれば本書はいらないと思う。特に小林本とはカブるところが多い。

まさか同じライターとか言うなよ……(笑)。

作成日:2001.07.20 
相振り飛車

新スーパー四間飛車Ⅱ

新スーパー四間飛車 2
著者 :小林 健二
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1995-04-01
価格 :¥568(2024/09/01 19:34時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

内容は4五歩早掛け・山田定跡・鷺宮定跡と立石流。
当時は立石流関係の著書があまりなかったので、そういう意味では「買い」なのだが、しかしそれにしても変化の底が浅い。なんだか研究した定跡手順と言うより、実際に指した手順の解説という気がした。それって微妙に違うよなぁ。

作成日:2001.07.20 
四間飛車
広告