眠れない夜に解く四段次の一手
週刊将棋の段級認定問題から4、5段のものだけを集めた本。
問題数110問。「ヒントを見ずに70%以上の正解率なら4段、90%以上の正解率なら5段」だそうだ。実際、この最難関コースは正解率も意外と低いので、解いてみると意外と難しい。
買ってまでやる価値があるか、と言われると首肯できないが、一度目を通しておくのはいいかもしれない。
週刊将棋の段級認定問題から4、5段のものだけを集めた本。
問題数110問。「ヒントを見ずに70%以上の正解率なら4段、90%以上の正解率なら5段」だそうだ。実際、この最難関コースは正解率も意外と低いので、解いてみると意外と難しい。
買ってまでやる価値があるか、と言われると首肯できないが、一度目を通しておくのはいいかもしれない。
週刊将棋の段級認定問題から3段のものだけを集めた本。
問題数110問。「ヒントを見ずに8割以上の正解率なら実力3段」だそうだが、ちょっと疑問ではある。もともとこういう本に対する評価が辛いのでなんともいえないのだが。
『羽生善治の強襲の一手100―新人王戦から名人戦・竜王戦勝利へ』と同じく、羽生の実戦譜から次の一手を出題するという形式の本。前出書と同じく、やはり問題というよりは読みもの・記録ものに近い。
「<終盤の魔術師>森 雞二九段が羽生マジックの決め技100を次の一手形式で出題解説」ということなのだが、あまりそんな感じはしない。むしろ羽生の今までの歩みをまとめた、という趣の方が強い。
内容は題名のとおり次の一手が100問。難易度はまちまちで、解説もあまり詳しいとはいえない(そもそもあまりスペースがないので)。
やはり、100問解いて強くなろう! ではなく、100問ながめて羽生の足跡をたどろう、という本だ。
もちろんそれで悪いというわけではないのだけれど。いろいろな意味で損をしているような気がする。
元々は対藤井システム用に開発した戦法を、総合的な振り飛車退治戦法に昇華させたのがこの「引き角戦法」である。
角道を開けないことで、振り飛車からの角筋の脅威から逃れている。また、変態戦法の「平美濃返し」のような感じで玉を囲っていくので、持久戦にも対応できる。
内容は、まず通常の四間飛車について解説し、続いて中飛車、向かい飛車と続く。朝日オープンで登場した藤井-羽生戦は向かい飛車で、本書にもその解説が一部載っている。
「話としては面白い」というのが一読しての感想で(笑)、冒頭羽生の言葉ではないが、飛車先不突きがあるなら角道不突きがあったっていいじゃないか、というのはまぁわからなくもない。烏指し戦法と違うのは現代には穴熊を代表とする「玉を固める」という思想があることで、これにより単純な奇襲戦法から立派な変態戦法に昇格したと言ってもいい。
ユニークな戦法だと思うが、「玉を固める発展性があるから有利」とか、意外と地味な部分が多いので、初段くらいの棋力では指しこなすのは難しいような気がする。高段者はやる方もやられる方も必須。一度は目を通しておくべきだ。