詰将棋実力判定初段130題 実戦詰将棋、双玉形、長手数物まで出題!

詰将棋実力判定初段130題: 実戦詰将棋、双玉形、長手数物まで出題
著者 :
出版社:成美堂出版
出版日:2001-09-01
価格 :¥467(2024/08/31 16:01時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

まず驚いた。
最初、いわゆる「詰む将棋」の本だと思っていた。
違う。
いや、最初はもちろん入門編だ。初段前後くらいまでをカバーしている感じだ。
しかし、圧巻なのは後半。

なんでこんな難しい問題を載せんのよ(笑)
 ホントに。
白状すると立ち読みしたので手元に現物がない。だから細かい手数などは忘れたが、2、30手の詰将棋もあったと思う。それなりに妙手もあったりして、久しぶりに「歯ごたえのある詰将棋」に出会った気になった。これが「9手詰パラダイス」とかだったら、最初っからこっちも構えてるからそんな気持ちにはなんないんだけどね。
報知新聞に載ってる伊藤果の詰将棋くらい違和感がある、といったら判ってもらえるだろうか(笑)。
あまりの驚きに、ムキになって3日ほど本屋に通って全問制覇してしまった。
文教堂の店員さん、マジすんません。

作成日:2001.07.20 
詰め将棋

詰将棋・作意を探せ 配置駒で推理する

詰将棋作意を探せ: 配置駒で推理する
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1995-06-01
価格 :¥1,282(2024/09/01 02:56時点)
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詰将棋には作為という「正解手順」がある。そしてまた、詰将棋は正解手順以外では詰まないようになっていて、かつ、正解や変化に関係がない飾りの駒を置いてはいけないようになっている。
つまり、問題図の駒全てに意味があり、また、の場所にも意味があるのだ。ということは、それらの駒や位置の意味を考えることによって、逆に正解手順に辿りつけるのではないか……。

と、まぁ、こういう考え方で詰将棋を解いていこうとする本である。
これは別に「ウラ技」的な発想ではなく、詰将棋を楽しむ上でも大事な考え方である。そういう考え方をすることによって、作者の思考をトレースできるというメリットもある。
詰将棋初心者・詰将棋恐怖症の人には是非とも読んで欲しい一冊だ。

作成日:2001.07.20 
詰将棋

詰将棋手筋教室

詰将棋手筋教室: 基本テクニックオールガイド
著者 :村山 隆治
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2000-07-01
価格 :¥26,799(2024/09/01 04:55時点)
r1(評価:級位者)
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詰将棋が掲載されている本というのは数多くあるが、それらは基本的に問題集であり、観賞用である。本書はそういったスタンスではなく、「詰将棋を解くためには」という、解法解説を題材にしている。
非常に珍しい着眼点であり、待望の書だと思う。思うのだが……。

高い。
ぶ厚い。

これでは、初心者は読んでくれないと思う。
できるだけ多くの手筋を判りやすく、という執筆方針だったんだと思う。そういう姿勢は否定できないし、結構なことだとも思う。けれども、こういった類の本は「読んでもらってナンボ」だと思うのだ。
おそらく、対象者は詰将棋が好きな人ではないと思う。指し将棋はそこそこ指せる人で、むしろ詰将棋は敬遠している人。もしくはこれから詰将棋を楽しもうと考えている人が対象だろう。
そういう相手に対して、膨大な解法書を見せたらどうなるか? 全てを読み通し、理解してくれたら問題はないだろう。けれども、多分途中で投げ出されてしまいそうな気がする。

今回の本はこれでいいと思う。というかしょうがないや出しちゃったし(笑)。しかし、本当の初心者救済のためであれば、もっと「薄くて判りやすい本」を出して欲しいと思う。

作成日:2001.07.20 
詰将棋

詰将棋ミステリーツアー 脳細胞と遊ぶ

詰将棋ミステリーツアー (週将ブックス)
著者 :伊藤 果
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1990-09-01
価格 :¥401(2024/09/01 02:56時点)
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伊藤果作品集。
白砂だから買った、と言ってしまえばそれまでなのだが(笑)、詰将棋作品集である。「ハテナ流」と呼ばれる伊藤果ワールドが展開される。
これまた感覚を破壊されるので、できれば試合前などには読まない方がいいだろう。ものすごい筋ワルの将棋になってしまうそうだ(笑)。

詰将棋の楽しさではなく、苦しさが味わえる。そして、詰将棋の楽しさとはその苦しさを楽しむことなんだなということがよく判る。そんな作品集である。

この話を聞いて怖くなったら、見なくてもいいです(笑)。

作成日:2001.07.20 
詰将棋

看寿賞作品集

看寿賞作品集
著者 :詰将棋パラダイス
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1999-11-01
価格 :¥2,990(2024/09/01 02:56時点)
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r2(評価:初段~三段)
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看寿賞というものをご存知だろうか?
『詰将棋パラダイス』という詰将棋専門雑誌で、その年のもっとも優れた作品に対して贈られる賞である。昔は「その年の全ての作品に」だったのだが、10年前くらいから「その年の『詰パラ』誌掲載の作品に」と変更になってしまった。いろいろ事情があるのだろうが、なんかプライドを捨てた感じで厭な気分になったのを覚えている。

そんな話はさておき、そういう「ベスト作」ばかりを集めた本なので、ハズレの筈がない。自然な実戦形から趣向作、超長手数作までありとあらゆるジャンルの作品が揃っている。この一冊で、詰将棋は全て判ると言っても過言ではない。
解説がもう少しついていればなぁ……とも思うが、この内容だけに仕方がないのかもしれない。この作品群のよさが判るのであれば、立派な詰将棋マニアだと言えるだろう。

作成日:2001.07.20 
詰将棋
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