敗局は師なり ~秒読みパニック~

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第1図は前回の分の終盤戦。
決めそこなって寄せそこなって、ここではわけが判らないことになっている。局面は後手が攻防に△8三香と打ったところだが、さてどうするか?

とりあえず受けなければいけないが、いったんは▲7五金△同歩と馬を取った。そして時間がないので(笑)▲8四歩△同香▲8五歩△同香と連打。第2図となる。

今考えると馬を取った手がどうだったか……ということになるのだが、それは結果論というものだろう。この段階では、後手最強の守備駒であるこの馬を取り去るのは間違いでないはずだ。

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そして第2図。
ここで▲8六歩としっかり受けておけば、実際は先手負けなのだがまだまだだったと思う。

しかし、白砂はここで▲8一飛成が詰めろになることに気づいてしまう。

手順は▲7二龍以下簡単だが、仮に何か受けられたとしても、先程とは違い龍なので、なにかの時に▲7二龍なり▲8二龍で金銀を王手で手に入れることができる。これは大きい!
と、秒読みのさなか閃いてしまった(笑)のだ。

問題はその「何か受けられたら」の受けだが、それを考えているうちにどんどん時間は過ぎていく。30秒はあっという間だ。白砂は流されるままに▲8一飛成と指した。

△6五角(第3図)
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死亡(泣)

この攻防の角があるので、実は▲8六歩としていても先手の負けなのだ。
ここで投了というのも(マジで)あったと思う。

ただ、秒読みというのは投了の時間さえも奪っていくんだなこれが(笑)。

第3図を前に、まずいまずいまずいまずい……とパニックの白砂。なんとか先手を取って、▲6一龍右とかでもう一勝負。先手を取んないと先手を取んないと先手を……

▲7六金(第4図)
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(号泣)

いやー、秒読みって怖いね(<違う)。