こういうテーマは何度もここで登場している。
メディアも取り上げやすい題材だろうから目に触れる機会も多いというせいなのだろうが、それよりなにより白砂が目に焼き付けたいという思いが強い。どうもこういう「味のある」指し手は白砂にはできないんで。
というわけで、見飽きたようなネタだけど失礼。
第1図は先手が▲6六歩とした局面。
当然この歩は打ったわけで(6七からは進めんわな(笑))、これは後手からの△6六角打の防ぎである。
しかしそれでも△5九角と打つ手が見える。▲5八飛△6八角成▲同飛△7七金。完全につぶれている。白砂ならきっとこう指すだろう。というか他に手が見えないし(笑)。
しかし、プロは違う。
ここでじっと△3二玉とするのである。
こういう手が指せないんだよなぁ。
▲4五飛△4四歩▲4八飛△5九角▲6二と△同金▲5八飛△6八角成▲同飛△1三角▲7八飛△7七金(第2図)
じーっと待ってから△5九角を決行。更に、いったん△1三角と出て玉を更に広く安全にしている。こういう細かいところが芸である。
このあとはほとんどサンドバッグ状態で、後手の郷田が快勝。そりゃあ、こんだけ気持ちいい指し手が続けば、将棋って楽しいだろうよなぁ……。