効率編をスタートするにあたって、まずは「ある特定の数牌から面子(刻子または順子)を作る」を題材に、麻雀における効率の基本「面子作成の際の、刻子と順子を作る効率の差」を考えてみましょう。
まずは刻子を作る場合です。
ある1枚の牌から刻子を作る場合、その牌に加えて同種の牌が2枚必要になります。その組み合わせは数に関わらず12通り。これは字牌であろうと数牌であろうと変わりません。
12通りというのは説明が必要でしょう。
麻雀では1種類につき4枚の牌があります。この牌を「それぞれ違う牌」として考えるのです。
仮にそれをA・B・C・Dの4つと考えると、刻子を作るには、
ABC ABD ACD BAC BAD BCD |
の12通りが考えられます。
一見すると変な感じですが、要は「最初にAがあり、B・Cとツモって来るケース」と「最初にAがあり、C・Bとツモって来るケース」は違う、という考え方なんですね。
次に順子を作る場合です。
ある1枚の牌から順子を作る場合、その牌に加えてその同色の隣の牌・さらにその隣の牌の2枚が必要です。
字牌では順子は作れませんので対象となる牌は数牌に限られますが、刻子と違い、牌による難易度の差があります。
牌ごとにどう違うかを見ていきましょう。
まずは。
で順子を作るには、しかありません。
この組み合わせは16通り(これは前述の考え方と同じです)あり、の場合も同じです。
次いで。
で順子を作るには、との2つがあります。この組み合わせは32通りあり、でも同じです。
最後は。
ととという3つがあります。この組み合わせは48通りあり、の場合も同じです。
以上から、
組み合わせが12通りしかない刻子を作るよりも、それ以上になる順子を作る方が容易 |
と解ります。
この2つは、是が非でも覚えてもらわないことには上達のじょの字も出てこない、牌の効率の基本中の基本です。