伏土竜の麻雀戦術論

対応編その4 相手のアガリ点数を読む

第4章 まとめ

 点数読みは、相手から攻撃を受けた時点であわててするものではなく、局の進行に合わせて相手3人について均等にしていくようにしましょう。
 これを習慣づけるだけで、無謀と無駄がかなり減るはずです。

相手Aからリーチが掛かった

高そうだからオリよう

だけど安全牌がないぞ。困ったな・・・

 となるようではいけません
 相手Aから高いリーチが掛かる前から、相手Aへの安全度の高い牌を確保しつつ手牌を進めるようになりたいものです。

 本編で解説した方法を用いたからといっても、必ずしも相手の点数が読み切れるわけではありません。冒頭でも触れたように、ダブルリーチを読める人なんていません。
 また、解説した方法をいきなり使ってみろと言われて、すぐにできようはずもありません。
 もしそんな人がいるのならお目に掛かりたいものです。その人はまぎれもなく、天才と呼べる人でしょうから。

 しかし、読めないこと読もうともしないこととには大きな差があります
 読めないことの原因は知識の不足ですから、本講座を読むなり上級者からその方法を聴くなりして、改善できます。
 しかし、読もうともしないことには知識はあるかもしれませんが、意欲がないのです。
 意欲のない人がいくら知識を覚えても無駄です。
 少しでも上達しようという意欲がないのなら、本講座をお読みいただいても何の役にも立たないでしょう。

 相手のアガリ点数を読むことは、全部ではなくある程度までですが、可能です。
 知識は紹介・解説しました。後は意欲です。
 はじめから出来やしないと思いこまずに、試してみてください。
 試してみても駄目だったなら(そんなことはないと確信していますが)、でももう一度試してみてください。
 きっと何か実感できることがあるはずです(なかったら困ります)
 ひとたび自分の読みの正確さを実感できたなら、後はしめたものです。
 読めば読むほど、より深く広く読めるようになるはずです。

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