伏土竜の麻雀戦術論

対応編その5 危険牌読み

 安全牌以外はすべて危険牌と思って、相手にリーチが掛かったりして攻撃されると、安全度の高い牌しか捨てない人を良く見かけます。
安全と危険とを白か黒かでしか判断しないならば、確かにその戦い方は間違っていません。
 けれども、麻雀は白か黒かだけではありません。
 白と黒の間には灰色があるのです。

 仮に、マンズのホンイツを狙っている相手がいて、しかもマンズを余らせてきてすでにテンパイしていると読めたとします。
 その相手が捨てていない牌は(フリコミになる可能性があるので)、すべて白ではありません。
 しかし、マンズを捨てるのとピンズを捨てるのとでは、灰色の濃さが全く違うことはお解りいただけましょう。

 このように、相手に対する危険の度合いは、相手が必要としている度合いに比例します。
 要は「相手がどんな牌を必要としているか」が解れば良いのです。
 すると、どの牌が危険度が高いが解り、ひいてはその牌以外が安全牌と解ります。

 相手がどんな牌を必要としているかを読むために必要な知識は3つあります。
 第一が「相手の主体役を読む」です。
 相手の狙う主体役が読めれば、その狙いに必要な牌の危険度が高く、はずれた牌は安全度が高いことが解ります。これはすでに解説しましたので、本編では触れません。
 第二が「手出しとツモ切り」です。
 第三が「スジの応用」です。
 この2つについて、章を立てて解説します。

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