ツモ切りをした場合は、その巡では手牌が何も変化しなかったことを意味します。
ですから、ツモ切りを繰り返していたなら、その間は手牌がずっと変化しなかったことが解ります。
その間にツモ切りされた牌がいかにも不要そうな牌ならしかたありませんが、少なくとも変化牌になりそうな牌までツモ切りされていたなら、その変化を必要としない、つまりテンパイかイーシャンテンと読めます。
このように、ツモ切りを繰り返すと相手にテンパイかそれに近いことを教えてしまうので、実際はツモ切りなのにツモって来た牌と手牌の同種の牌を入れ替えることで手出ししたように見せかける「空切り」という方法も用いられています。
相手の手元に絶えず気を配り、何をツモ切りしたか何を手出ししたかを1牌1牌注意して判別してください。
と、書くのは簡単ですが、実際に相手三人の手元を絶えず見てこれらを見分けることには、かなりの訓練が必要かと思います。
まず対面を見抜けるようになり、次に下家最後に上家と、段階的に修得することを勧めます。
効果はかなりのものがあります。TRYしてみてください。
手出しとツモ切りを判別できない相手に用いても、何の効果もありません。
手出しとツモ切りを気にする位のレベルが相手なら、効果はあります。
手出しとツモ切りを完全に見分けられるレベルの相手には、全く効果がないどころか、手牌に何があるのかを教えることになるのでむしろ逆効果です。
結論としては、相手のレベルに応じて用いろ、です。
〜 白砂注 〜
最後の部分の表現が今イチ判りにくいですが、要するに、空切りとは「自分の手牌から不要牌を捨てる」行為であり、例えばを空切りしたら「ああを今まで持ってたな」という風にかえって情報を教えることになる……という意味だと思います。
また、個人的には空切りは反対で、白砂は一度もやったことがありません。理由は簡単で、その方が進行が遅くなるからです。ツモ切りと手出しの「スピードの違い」を考えてみて下さい。スピードを遅らせる行為は麻雀では「悪」なんです。
そういえば、こないだ「割れ目でポン」で加賀まり子がエラそうに「空切りもできないくらい余裕がない……云々」などと言ってましたが、白砂はその言葉を聞いて「ああ、やっぱりコイツはただのバカヅキ女でしかないな」と思いを新たにしました(笑)