白砂青松の麻雀を打とう!

第1章 速く切るコツ

第6項 次に捨てる牌を最低2つ決めておく

 これはよく言われていることですが、スピードアップの効果大なので取り上げます。

 例えばこんな手牌の時、

 いらなそうな牌はどれでしょう?

 ちょっと難しいですが、消去法で考えていけばすぐ判ります。
 ピンズとは固定されたメンツと考えていいので必要ですし、も同様です。
 とすると残りはですね。

 だったら、この手牌にどんな牌をツモってこようとも、決して4つの牌+ツモ切り以外はしないで下さい。
 乱暴に聞こえるかもしれませんが、こうやって最初から「いらない牌はどれ」と考えておけば、ほとんど迷わずに打牌ができます
 それがスピードアップにつながるんです。

 例えばをツモった場合、

 いらないのはですね。
 このどっちがよりいらないかは、極論すればどうでもいいんです。
 ゆっくりと検証していけば「という形になるよりという形になった方が待ちがいい。だからの方がいらない」ということに気づくと思いますし、また、この形なら、平和系への進展を狙っての対子落とし(も考えられるが、があるのでタンヤオにはなりにくい。ということで、防御も考えつつ安全そうなを残す)という手もあるかもしれません。

 例えばをツモった場合、

 いらないのはですね。
 この3枚のどれを切るかは、やっぱりどうでもいいんです。
 メンツは十分だからを切ってもいいですし、三色への夢を見つつペンチャンを落とすのもありです。
 ただ、ここで重要なのは「どっちでもいいから速く切る」ということです。

 例えばをツモった場合、

 いらないのはですね。
 もう「どれを切ってもいい」ということは判りますね。
 3メンチャン形を見てペンチャンを切るか孤立牌のを切るか、それとも対子落としをするかは大して問題ではありません。一番重要なのは「ここで貴方が考えると局面が止まる」ということです

 判りましたか?

 しつこいようですが、複雑な話は強くなってからゆっくり考えて下さい。初級者であれば、ツモ牌によって「いらないと決めていた牌のどれか」が切れればそれで十分です。

「でも、いつ考えるんですかぁ?」

 自分が切ってから、次の自分の番が来るまでです。

「でも、それでも時間が足りませ〜ん」

 そうでしょうね。
 最初はそうだと思います。
 ですから、まずは時間稼ぎとして、前項で述べた通り「いちいち場を見ない」ようにして下さい。場を見ている暇があったら、いらない牌が何かを考えていろということです。
 それでも時間が足りないというのはもうどうしようもないですね。これは仕方がありません、みんなには待ってもらいましょう。でも、一巡するまでに大体10秒くらいは時間があると思うので、それくらいあればいらない牌は判ると思います。
 そういう人は、まだ牌の仕組みをよく理解していないんでしょう。
 でも、心配ありません。
 次章の「迷った時のコツ」を読めば判るようになります。

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