デミリッチの多面張理論

第1章 基本編その3

(4)1枚形・4枚形とは?(その1)

 先程まで、何気なく1枚形とか4枚形と書きましたが、ここではどういう意味か補足しておきます。

「n枚形のテンパイ形」とは、

テンパイしている手牌の全体から、出来上がっている面子を取り除いた残りのn枚だけで待ちが決定できる

 ということです。あるいは、

そのn枚以外のメンツを全部鳴いたとしても待ちは変わらない

 と言った方がわかりやすいでしょう。
 具体的に例をあげましょう。例えば、

 は何枚形の待ちでしょうか? 待ちはですが、

   

 としても同じのリャンメン待ちです。だからこれは「4枚形」のテンパイ形だといえます(役が無いぞなんて言わないでね)。
 別の例では、

 はどうでしょうか?

    

 は待ちが消えますから、先の定義に矛盾しますので「1枚形のテンパイ形」とはいえませんね。
 となると、

   

 当然、こうなりますので結局これも4枚形のテンパイ形ということになります。

 細かい補足をひとつ。
 定義を見れば判ると思いますが、2枚形や5枚形のテンパイというのはありません。メンツを取り除いていって2枚や5枚が残ることがないからです。テンパイ形の枚数は1・4・7・10と13枚だけです。

「こんなのどうでもええやろー」と思われるかもしれませんが、何枚形という言い方をこれからも頻繁に使いますので、敢えてここで決めさせていただきました。
 さらに複雑な場合の判断については後章の「その2」で説明します。

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