どうやら1章の内容は簡単すぎたでしょうか?
少し回りくどくなりましたが、ここで猿人がやっと直立するレベル(謎)に入ります。
ここでは4枚形の聴牌についてぐりぐりっと掘り下げてみます。
ここから先は、少なくとも麻雀のルールと基本用語を知っていることが説明の前提とします。それと、体系立てて説明したいので、数学の教科書みたいな書き方になってしまうところがありますが、ご勘弁下さい。
麻雀をちょっと知ってる人ならば「のスジ」という言葉もご存じだと思います。さて、スジはいったい全部でいくつあるでしょうか?
説1: の7種類
説2: の3種
というのが一般的な答、あるいは3色(マンズ・ピンズ・ソーズ)あるからその3倍というのが普通だと思いますが、多面張論では、
萬子のスジ: |
の合計16種類がスジと定義します。
「字牌のスジやなんてアホなこというな」とお怒りの諸兄もいらっしゃることでしょうが、問答無用、「私が決めた」からこれでいいんです。
……というと高飛車な野郎になってしまうから説明しますと、例えば、「シャンポン待ちは2つのスジで待てる」という法則を作りたいのです。
上のように決めておけば、
のどのシャンポン待ちも「2つのスジで待っている」と説明が付けられるからですね。この定義は後でテンパイ形を式で表すときに有用になります。