前項のとおり、4枚以下の聴牌形は最大3面張で合計11種類しかないことがわかりました。表にまとめると、以下のようになります。
順子系 |
さて、こうやって聴牌形を並べて待ち牌を見ると、一つの重要な事実が見えてきます。
それは、
順子系のテンパイは待ち牌が1つかスジ待ちになる |
ということです。
これはとっても大切なことです。例えば、
という聴牌形では、が刻子になる形でアガるとき(+)と、が雀頭になる形でアガるとき(+)というように、刻子系では3枚持ちの牌の解釈が複数になります。
この「複数のスジをまたぐことができる」のが刻子形の特徴であり、逆に「順子系はどうやっても1種類のスジの範囲内でしか待てない」ともいえます。
これは、待ちを把握する点でとっても重要です。
のような複雑な形でも、刻子に取れる部分は1つもありません。
という風に、刻子で牌を抜いてしまうと下の方はとなり、ここで待ちを形成することはできない=という刻子のメンツは絶対にできない、からです。
というわけで刻子がない=順子系のテンパイだと断定でき、となると待ちは1スジの待ちに限られると、実際に待ち牌を考える前に判断できてしまうわけです。ちなみにこの手牌の待ちはですね。