デミリッチの多面張理論

第3章 中級編その1

 さーて、やっと7枚の聴牌形にまで入ります。
 この辺になってくるとシャンポンが複合する場合などもあり多様化してくるので、かなり大変ですが、はりきって行きましょう。

(1)麻雀の対称性について

 麻雀はうまく左右対称にできていて、数字を1から9の順に並んでいるものを裏返しにしても、つまり左右を逆にしても性質は同じです。例えばペン7萬待ちの789の純チャン三色はペン3萬待ちの123の純チャン三色と同じ価値があるわけです。
 これはテンパイ形についても同じで、例えばを裏返しにしたも同じ性質を持つテンパイになります。

 また、テンパイ形を、端にぶつからない範囲で左右にずらしても同じ性質を持つテンパイになります。つまり、を左右にずらした多面張理論上はまったく同等なわけです。端っこにぶつかってになった場合だけ、少々違った性質を持ってきます。

 余談ですが、麻雀で左右対称にならない例外が少しだけあります。ドラと緑一色です。表示牌がのときはがドラなのに、のときにはがドラになるからです。
 緑一色も、例えばこんな、

 アガリ形を裏返したら、

 緑一色じゃなくなりますね。

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