伏土竜の麻雀戦術論

効率編その2 形の効率

第3章 くっつきの効率

第2項 4枚でのくっつき

 4枚でのくっつきの形には、

 : 順子の隣に1枚

 : 順子の端に1枚

 : 順子の真ん中に1枚

 : 刻子の隣に1枚

 があります。
 ここでは、この4種について、どの形がどれだけ受け入れが広いかを検証します。
 ところで、「ただテンパイするよりも受け入れ枚数の多いテンパイにすべきだ」という本編のメインテーマからすると、くっつきに関してもやはり「最終テンパイの際の受け入れの多さ」について考察しなければ価値がないでしょう。もちろんこの点についても同時に検証します。


a) の形

 テンパイ受け入れ: の8種28枚
 リャンメン待ち以上の受け入れ: の4種14枚
 リャンメン待ち以上になる確率: 50%

b) の形

 テンパイ受け入れ: の6種20枚
 リャンメン待ち以上の受け入れ: の2種7枚
 リャンメン待ち以上になる確率: 35%

c) の形

 テンパイ受け入れ: の5種16枚
 リャンメン待ち以上の受け入れ: の4種14枚
 リャンメン待ち以上になる確率: 87.5%

d) の形

 テンパイ受け入れ: の5種16枚
 リャンメン待ち以上の受け入れ: の1種4枚
 リャンメン待ち以上になる確率: 25%


 以上から、テンパイを求めるならばの形が断然有利なことが、テンパイの際に好形を求めるならばが同じくらい有利なことが解ります。

 また、の形は、テンパイする受け入れの実に9割近くがリャンメン以上の好形になるため、どうしてもリャンメン待ちにしたい場合、つまりピンフを複合させたい場合には特に有利な形です。この形には「イイペイコを狙いやすい」という利点もあります。

 残りの2種は、その形自体が待ちになるならばまだしも、くっつきを求める際はあまり良い形ではありません。これはみなさんにとっても意外な結果ではないでしょうか?

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