50,000Hit記念 白砂青松と読者の4番勝負っ!
■ 第1番 4
先手の攻めは▲7五銀(第16図)のぶつけからです。銀を手に持てば攻め幅は広がりますし、緊急避難的に▲6三角成△同金▲7二銀みたいな手もできます。この角金交換が保険になっているので、こちらは大胆に捌くことができます。
後手は一本△5六歩を利かせてから銀交換に応じ、△7六歩の反撃ですが、この手はどうだったか。
というのも、実は▲7六同金と取られても、△6七銀と両取りに打てないんですね。▲6六飛△7六銀成に▲6三飛成と突っ込む手がありますから。以下△6三同金▲同角成△3一玉▲8一馬(変化18図)となれば綺麗に捌けた形です。
まぁ、後手の狙いは△6七銀だけとは限りませんし、△7六歩の瞬間が弱いと判断して▲6五桂打としました。
△同桂▲同桂となって完全に△7六歩に空を切らせることに成功しましたが、そういう次元の話ではなく、すでに後手は受けるのが困難になってきています。期待の△3六桂も▲1八玉で効果薄なのが辛いところ。攻め合いならないんです。
最後は▲4四歩(第17図)が決め手となりました。△同歩は▲4三桂△4二金▲3一銀くらいで寄ってます。序盤で▲4六歩と突っ張った手が、こんなとこで生きました。
直接の敗着は△7六歩だと思います。
ただ、じゃあその時点でどう指すよと言われると既に難しい気がするので、本当の意味での敗着は別にあるように思います。正確に言うなら、指しての一つ一つがどうと言うよりも、局面の持っていき方がバラバラだったのがまずかった、っていう感じですかね。てかそれじゃあリレー将棋が敗因ってことになっちゃうか(笑)。
まぁ、とりあえず一勝。
まずは幸先のいいスタートです。