50,000Hit記念 白砂青松と読者の4番勝負っ!

■ 第2番 1



▲7六歩△3二金(開始図)

 まずは7七桂戦法で1勝しましたが、次は3二金戦法。こっちでも勝っておきたいところです。
 つーか、とりあえずこの2つは勝たないとなぁ……(笑)
katoh456「▲7八飛 でお願いします。3ニ金戦法らしい展開になってほしいので・・・」
 そーですよね。まさかこのページの読者であれば、▲2六歩とは指さないですよね。
 以下△8四歩▲7五歩△8五歩▲7六飛△7二金▲7八金△6二銀▲9六歩△9四歩▲4八玉△4二銀▲3八玉△1四歩▲1六歩(第1図)と進みました。対石田流です。
 ただ、対石田流は3二金戦法の勝率がよくないんですよね。
 そのため、石田流に対しては端棒銀に行くのが現在の白砂流なんですが、せっかく3二金戦法を……ということで始めたのに端棒銀にしたんじゃ面白くもなんともありません。
 というわけで、
白砂「△8三金(第2図)。出動します(笑)」
 と3二金戦法を確定させました。

 




 第2図からは▲6八銀△6四歩▲6六歩△6三銀▲6七銀△5四歩▲2八玉△5三銀▲3八銀△6二玉(第3図)と進みました。長い手数で申し訳ないですが、駒組なんで勘弁して下さい。


 第3図をパッと見ただけでも、3二金戦法が石田流に弱い理由が判りますよね。
 下段飛車になっていないので、飛車がとても窮屈に見えます。この局面、ヘタしたら桂損して△8一飛としていた方がいいくらいかもしれません。現実の桂損以上に、玉飛接近の悪形が大きいということです。
 7五歩のために△7四歩と突けず、そのために△7三桂と跳ねられず、そのために△8一飛と下段飛車に構えられない。石田流に3二金戦法が弱いのも当然かもしれません。

 さて第3図。
 ここから先手は2通りの指し方があります。
 一つは玉を固める手。
 ▲4六歩▲5八銀と引けば、7七桂戦法でも出てくるいい形です。角は9七で使うか▲7九角から▲5七角と使うかします。
 もう一つはガンガン攻める手。
 本譜の指し方がそれです。